赤色の不思議 ~どうしても嫌われない色~ | Totoronの花鳥風月

赤色の不思議 ~どうしても嫌われない色~



赤という色は、


よくよく不思議な色である。






赤から連想されるものは、


きっと星の数ほどあるだろうが、


その連想から、


だから「赤」は嫌いだ、には、


なかなかならない。






なぜなのか分からないが、


どうしても人に嫌われない色である。


というより、


人が本能的に好きだから、


連想などに左右されないのかもしれない。






たとえば、


旧ソ連と、


今の中国の国旗。






いずれも真っ赤な国旗であり、


日本人としては苦い経験を持つ国であるが、


だからと言って


赤色は嫌いだ、という人はいない。






大けがをした子供が、


大出血で病院に運ばれても、


血の赤でよほど心配したであろう関係者が、


そのあと、


だから赤は嫌いだ、


などと言うことを聞いたことはない。






どうしても嫌われない色。





本能的に人が好きな色。









桜が終わる頃になると、


そんな色が周りに溢れてくる。





クリスマスの頃の花、ポインセチア。




厳密には花ではないが、


今日は固いことは抜きにして


花、としよう。



Totoronの花鳥風月-a1


少し変わっているのにお気づきでしょう。




ポインセチアの


「ウインターローズ」という品種。







咲き方が薔薇に似ているから、という


少々こじつけの名前だが、


3年前に買った時には、


大きくこんもり茂り、


薔薇ともボタンとも言えるような姿だった。






この時期なのに、


我が家ではいまだに咲いている。






3年も我が家で持ちこんだら、


その面影は消えてしまったが、


買った所で、


まだ「持っていますよ」と話したら、


「ええっ~っ?」と


びっくりされてしまった。





なぜだろう?






我が家では、


シクラメンでも胡蝶ランでも、


デンドロビュームでもシンピジュームでも、


入手したものを


1年限りで枯らしたことはない。





そうだ、


今日は


赤の話だった。





話題に戻す。





クリスマスのポインセチアに、


苦い思い出があろうと、


でも、


ポインセチアの赤を


嫌いになることはない。






年が明けて、


春に先駆けて咲く椿。





花色は赤に限る。



Totoronの花鳥風月-a2



私の大好きな 「ヤブツバキ」。





珍しくヒヨドリにやられず、


奇麗な姿を保っていたので、


大急ぎで写真に撮った。





この椿は、


こんなに奇麗な真っ赤な衣をまとっているのに、


ヒヨドリは


中が透けて見えるのか、


蜜を求めて、


花を、


傍若無人に犯して去っていく。







人からすれば


許しがたい鳥なのだが、


花にしてみれば


ヒヨが顔を花粉で黄色く染めて、


受粉の役割を立派に果たしてくれているのだから、


喜んでいるのかもしれない。






人からもヒヨドリからも好かれる色、


それが赤。








まだある。







春になると


こんな花も咲き始める。






春ボケの花。



Totoronの花鳥風月-a3


「東洋錦」




鉢植えの、


紅白咲き分けのボケの、


剪定した枝を挿し木して育てたもの。






奥の方が赤花だけの枝を挿し木したもの。





手前は


白花の枝を挿し木したもの。






紅白咲き分けの花は、


どんな種類でも、


だいたい赤花の血が強いから、


それから白花が出ることはほとんどないが、


手前の白花からは、


いずれ赤花の枝も出ることだろう。






いずれも、


地植えだけのことはあって、


いかにも生き生きと大きな花を付けてくれた。








ボケには、


いろいろな花色があるが、


やはり赤花が一番。






何と言っても、


赤色は


はっきりした色である。









さて最後に、


これから咲く桃の花。




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采咲きのキクモモで、


名前を 「京舞妓」 という。






周りにこれから咲くだろう蕾が


たくさん見えると思いますが、


これが全部咲き揃ったら、


枝が見えなくなるどころか、


木の向こう側が見えなくなるくらいにこんもりと咲く。






桃の節句は


イメージとしては桃色だが、


花はやっぱり赤がいい。






情熱の赤。


真っ赤に燃える血潮の赤。


暖かい太陽の赤。






でも、


赤というのは


そんなにいいイメージばかりではない。






たとえば赤点。


これは落第の点数。






赤紙や


危険な時の赤信号。






赤っ恥とか


真っ赤なウソとか、


いろいろあるが、


でも


そんなことがあっても


誰からも嫌われない赤。





と言うより、


みんなが大好きな赤。








赤色は、


人のマイナスイメージを


簡単に払拭する、


人にとっては


とても不思議な色である。







大震災で


望みを断たれた人たちを、


大いに元気づける色として、


何か活用できないだろうか。





智恵のある人、


その知恵を貸して下さい。