作品紹介 19 ~版画・美女と犬~
ある携帯のメーカーのコマーシャルで、
犬がお父さんになっている設定があるが、
私は
あのCMは
大嫌いである。
犬が父親で、
母親が人で
子供は
いろいろな人。
だったらなにか!
あの母親は
犬と交わって子供を産んだのか!
子供達は
犬の子か!
ベトナム戦争や
アフガン戦争等
生死をかけた戦地で
兵士がたまらず獣姦をするという事実はあるが、
この平和な世界で、
あんなCMを見ると、
冗談でも許せない。
私の考え方が固いという人の
主張を聞いてみたい。
「冗談なんだから、・・・」
冗談でも
そういうものに無反応になっていること自体
精神が病んでいる。
たとえば、
丼物を
おいしそうに犬に食べさせて、
「犬も喜ぶおいしさ!○○屋の○○丼!」
というようなCMが流れたら、
あなたはそれを買って食べますか。
きっと言うだろう。
「ドッグフードじゃないんだ、犬になんか食わせるな」
そして買わない、食べない。
食品メーカーは
そんなことは百も承知だから、
決してそんなCMは作らないが、
あの携帯のメーカーは
悪乗りしすぎ。
そのCMにまた乗せられる消費者も
軽率のそしりは免れない。
渋谷や原宿、歌舞伎町には
夜中でも
帰る家がなく、
泊めてくれる人だったら
誰にでも
身体を提供する、
そんな家出少女があふれている。
そして
それを狙う
男どもも溢れている。
あんな乱れたCMは、
そんな風潮さえ助長する。
そう考えるのは
私だけだろうか。
それはさておき、
犬と人との関係は
こんな関係でなければならない。
常に
人が主人で、
犬は
主人を守る従者。
獰猛だが、優しい目をした犬。
この犬は、
あくまでも主人を守るための従者。
閉じた主人の目が開いたときに
出てくる次の指示をじっと待つ。
犬の視線からそれを読み取っていただければうれしい。
そして、美しい女性は
絶対的な信頼で、
無防備な状態になる。
危機が迫れば、
この犬が
いつでも自分を
命がけで守ってくれることを知っている。
閉じた目の奥からにじみ出る
主人の優しさ。
そんな主従関係である。
近頃は
これが逆転して、
犬が主人で、
人が従者。
犬の散歩を見ていると
それがよく分かる。
だから犬は
外に出ると
人の言うことなど聞かない。
ドッグランで紐を解き放して
飼い犬に
「止まれ!」
「戻れ!」
そう言っても、
犬は全く聞く耳を持たない。
勝手に走り回って、勝手に遊ぶだけ。
かわいがるばっかりで、
しつけがまるでされていない犬は
そうなる。
そして、
飼い主のレベルが知れる。
自分の子供を
しつけもできずに
盲目的にかわいがる人を
「親ばか」と柔らかく表現するが、
笑って聞き捨てる周りの人に言わせれば
そんな人は
「ばか親」である。
自分の犬をきちっとしつけているか、
よ~く考えてもらいたい。
ひょっとして、
あなたは犬の言うとおりに動いて、
知らない間に
犬にしつけられていませんか。
そんな人に
自分を見直す機会になってほしい。
そんな今日の版画でした。
