作品紹介 17 ~版画・子年の太陽~
年賀状も、
虎や龍などは絵になるが、
子(ネズミ)や巳(ヘビ)などは
なかなかデザインしにくくて、
いつでも困る。
その結果、
見る人が楽しめる女性像や
日本を代表する富士山を取り入れることになる。
いわゆる
干支からの逃げである。
そんなネズミを
今回は
堂々と
そして
逃げながら登場させた。
ミッキーマウスで
子年を表現する人も多いが、
それでは
ありきたりだし、
かといって
本物に似せると
今一つ好感を持ってもらえそうにない。
だから、
この時は
ネズミ君に
太陽になってもらった。
それがこれ。
もう、
完全に苦肉の策であった。
これなら
皆さんに気持ち悪がられずに
受け入れてもらえるだろう。
この年は、
そんな考え方をした版画だったが、
結果としては
すこぶる好評であった。
とにかく、
子年や巳年は、
そして
絵になりにくい猿年も含めて、
一度逃げれば
あと12年は廻ってこないので、
その間に何とかアイデアも出よう。
そう言う感じで逃げたくなる干支。
でも、
富士山は
いつ描いても絵になる。
やはり
日本一の山である。
葛飾北斎だけに
描かせておくわけにはいかない。
