小さな花の集合の美 3 ~ダールベルグデージー~
我が家の小さな庭の花々は、
それぞれに思い入れのある花ばかりですが、
一つだけ
強引に入り込んできた小さな花があります。
花の上でハナアブを遊ばせているのは、
ダールベルグデージー。
立派な菊の花の形ですが、
大きさは1㎝に満たない小さな花です。
この花は、
花屋さんから購入したある花の株に
ちゃっかりくっついてきた不法侵入者です。
発見した時、
きっとこぼれ種から出た芽だったのでしょう、
小さな小さな、
それでいて非常に涼しげな葉をした苗でした。
「ん?」
筋の良さそうな雰囲気があったので、
大事に育ててやりました。
期待にたがわず、
大きくなってたくさんの花を付けてくれました。
これがその時の様子です。
今ではこぼれ種があちこちから芽を出し、
ジュエルに負けず
花壇一面を黄金色の絨毯のように彩る勢いです。
一輪では1㎝に満たないかわいい花ですが、
集合体になると
他の花を覆い尽くして圧倒します。
押し掛け女房みたいな立場のくせに、
相当図々しくはびこりますが、
かわいさを前面に出されると家主も弱い。
結局、
ジュエルとダールベルグデージーが伸び出すこの時期まで、
他に植えたい花を我慢して
花壇を空けてやって待ってます。
「窮鳥懐に入れば猟師もこれを撃たず」
花は、
自分のことを窮鳥だとは思っていないでしょうが、
己を納得させるために家主は無理にそのように解釈をし、
今年もやっと大きくなり出した苗を見つめています。
今はまだこの程度。
隣にわずかに見えるジュエルと
花壇を二分して
紫の宝石と黄金色の菊の紋が
これから咲き競います。


