「キリキリ!ぐぬぬぬぬ!(チュイーン)うーんっ!」
今回の記事ネタは鯉!
日本中どこの池や川にも居る代表的な淡水魚だ。
食べると微味で、美味いのか不味いのかよくわからん魚だが、コイツはとことん汚いドブ川から、綺麗な湖沼に至るまでホントどこにでも居る魚だ。
儂が初めてコイツを釣り上げたのは六年前で、場所は宮崎市内でもトップクラスの汚さを誇る「B川」というドブ川の橋の上だ。
釣った動機は単純に家で飼いたかったからであるが、当日はトライアル(どんだけトライアル好きなんだよ)で買った240cmの釣竿に、タックルはミチイト五号、ハリス四号、チヌハリの落とし込み仕掛けで、エサは其処らにおったミミズを使った。
ここの鯉は警戒心がゼロに等しく、フナが二匹釣れた後に、直ぐに掛かった!
が!
釣り場は橋の上!
上から見ると五十センチ以上あるように見えて、空気を吸わせるとこまで手繰り寄せたはいいが、ブリ上げれるかが疑問だったが、釣りの師匠に電話し、アドヴァイスに従って慎重にブリ上げる事で何とかゲット出来た。
(B川で釣ったコイ)
釣れた鯉とフナ二匹をバケツに入れて、原付スクーターでダッシュで家まで持ち帰り、早速計量に取り掛かる。
長さは四十七センチで重さは一.四キロと、家の水槽で飼えるギリギリのサイズだった。
コイツらを水槽にぶち込むと、あまりにも汚い川に生息してた魚だったからなのか、それまで水槽内で飼っていたスジエビ達がたちどころに即死した(脱糞)
水槽に入れた鯉をよ~く観察するとウロコ表面からオーラのようにノロが漂っているし、一週間は小まめに水換えをして様子を見た(恐怖)
水換えの量も注意しないと、一度に大量の水換えをすると大暴れして脱走する事も学んだ。
ある程度水質が落ち着いてくると、最初の内はミミズやスジエビを与えていたが、慣れてくると水に浮く金魚の餌も食べた。
それから一ヶ月ほど後。
(A川下流域)
前のセイゴ釣りの記事で紹介した「A川」に初めて偵察に出発!
大量の見え鯉を確認したので当日の夜、夜釣りをすべく、家で釣具の準備に取り掛かる。
釣竿は当時「かめや」で購入したばかりの420cmの安物リーフ竿に、リールはハードオフで購入した「オリンピック」社の6500番リール、タックルはミチイト四号、ハリス三号、錘四号、チヌ針を使ったシンプル仕掛けでの落とし込み釣りだ(エサはミミズ)。
夜の九時頃、早速仕掛けをブチ込む。
二十分程経った後に「グン!ググン!」とアタリがあり、すかさず合わせてリールを巻く!
しかし、釣れた魚は三十センチくらいのキビレチヌだった(脱糞)
次に来た時も、その次に来た時も釣れる魚はキビレチヌばかり。
釣れたチヌは味噌汁にして食ったが、この川はミミズでチヌが釣れてしまう。
昼来ても結果は同じで、鯉は悠々と泳いでるのに、全く相手にしてくれない(泣)
夜釣り中、よく話しかけて来る地元の方いわく
「ここの鯉は頭がいいから釣れんぞ」
との事だ。
ここでの鯉釣りを諦めた。
それから一年後。
鯉釣り師の、とある方(ユーチューブの鯉釣り動画にも多々登場する宮崎の鯉釣り界隈のレジェンドさん)にこの川の鯉について電話して愚痴ると、近くにおるから早速釣ってみるとのこと。
一時間ほど後にレジェンドから電話があり、何事かと思って電話に出ると、あっさり
「釣ったぞー」
とのこと。
流石レジェンド、いとも簡単にこの川で鯉を釣ってしまった。
早速現地に行ってみると84cmの鯉を見せてくれた。
川幅も狭く、水深も浅いこの川ではランカーサイズだ。
釣り方を聴くと、仕掛けをポイントに落とし、そのまま五十メートル程上流まで糸を出しつつ釣り竿を引いて、釣り竿を鯉から見えないように地面に置いて隠して自身も鯉の死角に隠れるだけだという。
「見え鯉は人間が思ってる以上に警戒心が強いから釣り竿も人間も隠さんと釣れんぞ」
とご教示頂いた上に、網仕掛けと手製の集魚材も下さった。
鯉などミミズさえ釣り針に刺しとけば釣れるものと思っとったが、目からウロコである(魚なだけに)
で、それから装備を強化しつつ、鯉釣りに挑んだ。
釣竿はシマノの二号の540cm磯竿(貰い物)に、リールはアブガルシアの両軸リール(レジェンドからの頂き物)、ミチイトは最終的に二号まで細め、錘はレジェンド自作の平方錘と網仕掛け(頂き物からのコピー自作品)とチヌ針五号に落ち着いた。
釣り針に付けるエサはアドヴァイスに従って、ミミズから丸一日日干しした芋羊羹(マルキュウ)に変えた。
釣り場は、A川の上流域に階段のあるちょうどいい場所を見つけたので、タモ網極力使わないマンの儂は此処を釣座にした。
四本のPEラインからなる網仕掛けに、頂き物の集魚材で作ったダンゴを包ませた仕掛けを下流のポイントに投じると、教えに従って三十メートル程上流まで糸を垂らしつつ、釣竿を上流まで引いて水面から隠すように斜めに置いた。
釣り糸は張らず、だら~んと垂らし、ドラグを緩めまくってブレーキのみを掛けた(コレもレジェンドからのアドヴァイスに従った)。
意気揚々と仕掛けを落とし一時間ほど経つが一向にアタリがない。
再びリールを巻いてダンゴとさし餌を付け、ポイントを若干上流に移して仕掛けを投じて釣竿も上流に移動させアタリを待つ。
三十分ほど経ったであろうか。
次に投じるダンゴをバケツで作ろうとしたその時!
「ジー・・・ジーーーーッ!」
と、両軸リールのブレーキ音が鳴り響く!
素早く釣竿に走り寄り釣竿を持つとドラグを一回り締めて竿先をグワンと左手前に上げてアワセる!
「手応えあり!」
そのままジーーーッと糸がどんどん出ていくが、再びドラグを少し締めて竿先を立てたまま耐える!
儂は無意識の内に両膝を地面に付いて「やったーっ!」と叫んでいた!
柔い釣竿なのでぐにゃんと曲ったままだが、この上なく楽しいひとときだ。
やがて鯉が走る勢いが止まる頃に更にドラグを締めて竿先を下ろしつつリールを巻き、リールを巻くのを止めては竿先を上げてリールを巻きつつ竿先を下げるポンピングに入る!
(格闘中の鯉)
十分程の格闘の後、鯉の姿が露わになった。
(観念した鯉奴)
空気を吸わせればコッチのものだ。
計量の際に、鯉の負担を極力軽減すべく、素早く地面に水をぶち撒ける!
ちなみに釣りの際はプレキャリ+ダンプポーチ付きモーリーベルト+アクションカメラ付きオプスコアヘルメット姿のPMCルックなので、水面に映る儂の姿は不審者そのものである(脱糞)
(計量)
当日はタモ網を持って来てないので手繰り寄せた鯉は慎重に抱っこして水を撒いた地面に置いて、素早く計量に取り掛かる!
長さは74cm。
メーターオーバーが当たり前である鯉釣り界隈の諸兄方からすれば、小魚に等しいサイズである事は重々承知!
だが、儂としては初めて正攻法?で釣った鯉である。
感動も一潮であるのは言うまでもない。
計量の後、左手で鯉の口を掴み、右手で腹部後方を持つと、そっと川に戻して優しく前後に動かしてエラ呼吸の手助けをしつつ「もう大丈夫かな?」っと思ったタイミングでそっと手を離して自力で泳ぎ出す鯉を見送った。
夏が過ぎた涼しい頃に、久しぶりに鯉釣りに行きたいなァ。
その他
美人女子プロレスラー
「谷もも」さん
の義理堅さと、漢気バカっぷりに感動した。
彼女のような、直向きに生きる方が報われる世の中であってほしい。
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(•ө•)おちまい(•ө•)