今朝の新聞記事。


「減反廃止 太る補助金」。


農水省は、米の生産量を抑えるために行ってきた、生産調整(減反)を、2018年度に廃止することに伴う農家への支援策を決定した。


これまで10アールあたり15000円を支払ってきたが、来年度から7500円に半減、18年度から廃止する。


代わりに、飼料米や加工用米に添削した場合は今の8万円の補助を105000円に増額する。


さらに農地を維持するための支援策として10アール当たり3千円、畑は2千円の「日本型直接支払制度」も新たに始める。


ざっとこんな内容である。


1970年に始まった減反政策。


現在は、全国で100万ヘクタール近くの水田がこの対象となっているという。


私の自宅の前の耕地にもあちこちにある。


転作と言っても回りが耕作しているので麦も作りずらく、ほとんどの田が雑草管理に追われている。


米づくりに最適な水田を遊ばせてきたのである。


40年以上続いた減反政策からの転換。原則的に歓迎する。


生産量の調整による、価格維持政策を通じた農業保護は、結果として生産意欲の減衰を招いてきた。


さらに、耕作放棄地の増加の最大原因となってきた。


また、反当たりの収穫量を増やす品種改良の遅れも招いてきた。


さらに、消費量の減少に追随することによるコメ離れに拍車をかけてきた。


私はそんな風に感じていた。


今回の施策の転換には様々な問題が残っているようだが、農業と農村の再生に向けた第1歩となるように期待している。