免疫でがんに打ち勝つ

 

近頃の研究においては、誰であっても約60兆の細胞全部に生まれながらにして発がん遺伝子を保持しており、元気な人の身体の中でも、常にに数千個ものがん細胞が生じていると考えられます。けれど、全部の人ががんになる訳じゃないのは、始終身体の中を見回りている白血球の中のナチュラルキラー細胞等の免疫細胞が、そういったがんの卵を予め排除してくれているからなのです。がんのを患っている方の免疫性は例外なく劣悪になっていて、それは複数の数値を眺めれば瞬時に分かります。けれども、こういった免疫性のダウンは今に開始されたものではなく、すでに10年以上にかけて継続してきたのです。それ故、反対にいうと、いくら1年や2年ぐらい免疫性がダウンしても、それが回復すればがんを抑止することは行えるわけで、ここにがんの予防と治療のベースがあると捉えているのです。がんと呼ばれる疾患がどのくらい免疫と強力に関連しているかということが、認識いただけたでしょうか。がんとは長い間に亘る免疫の低下が発生させた免疫病なのです。そして、そこのところがその他の疾患、例えて言うなら心臓病や脳卒中などとがんが相違する大きな特徴なのです。つまり、いくらがんになったとしても、これ以外の疾患とは異なり、がんの病巣を身体の中の免疫細胞が叩いてくれるのです。だからこそ、がんを根治させるために一番大切なことは、免疫性を強める事なのです。にも関わらず、今まで抗がん剤や放射線等によるがん治療は、病気の人の免疫性をやたらにダウンさせるため模索状態をしいられ、多数のウイークポイントが指摘されてきたわけです。そういうふうな反省から、近頃では免疫療法が米国アメリカや我が国でも注目度が高くなりつつあります。