「がん」になったときほとんどの人は、「がんを治す!」ことで頭がいっぱいになります。
これは当然のことですね。
そして必死になって「がん」と戦ったり、恐怖や不安から逃げようとします。
私もそうでした。
毎日毎日、どうしたら再発しないか?
生きることができるか?を考え、必死でした。
しかしあるとき、私はそれは「死」に向かっている生き方だと気づきました。
突然目の前に習われた「がん」という病が、今まで見えていなかった「死」を意識させ、そして私の頭の中に四六時中媚びりつかせてしまったのです。
その結果、何をするにしても「がん」の恐怖から逃れるため・・・・
常に「がん」「がん」「がん」
それは、まさしく交感神経が優位な緊張した心の状態です。
交感神経が優位な状態とは、免疫の低い状態です。
つまり、「がん」を治すということに因われることは、つねに「がん」を意識して、自らを恐怖という崖っぷちに追い込んで行動させようとしているのではないかと強く感じました。
では、「がん」になってしまった自分はどうしたらいいか?
死を意識するのではなく、生きるということに目を向けてみようと思いました。
そして、「がん」になってよかったと思える生き方をしようと決めました。
そのためにやったことは「がん」を受け入れることです。
どうしてがんになったのか?
その答えを「自分」の中に見つけました。
今までの自分の生き方が「がん」を作っってしまったと。
私は、酷使し、痛めつけていた体や心へ愛情を注ぐために「生き方」を変えました。
「がん」という病は、そのことを教えてくれた「メッセージ」と思うことにしました。
私を幸せに導くために現れたものだと。
「がん」から逃れるのではなく、超えよう!と決めました。
そして「がん」を超えた向にあるものが「幸せ」です。
そのために、「がん」に向かうのではなく、「幸せ」に向かう生き方を意識しました。
すると、どんどん「がん」から離れていっている自分がいました。
そんな生き方をして気づいたことが「幸せな生き方が、がんにならない生き方」です。
「がん」と、「幸せ」は対局にあります。
「がん」に向かうことは、「幸せ」から遠ざかること。
「幸せ」に向かうことは、「がん」から遠ざかることです。
これは「がん」だけに限りません。
私たちは「幸せ」に向かって生きることで、様々な苦悩から遠ざかることができます。
そのために「苦」から逃れず、受け入れ、超える、生き方を提唱しています。
だってガンがずっと隣にいたら生きた心地しませんよね!
それなら楽しいことをつくって幸せに向かって生きた方が副交感神経も優位になって良いと思いませんか?
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5年生存率20%をクリアしたとき、小冊子「がんの管理学~キーワードは幸せになる」も書いています。
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