私の母は30年前に乳がんで55歳という若さで旅立った。
いつの間にか、私は母の歳を越えていた。
生きていれば85歳になる。
85歳の母・・・想像がつかない。
先週母の日だったが、墓参りにも行けていない。
母の遺言で墓は生まれ育った大阪の能勢群に墓を建ててほしいという願いだった。
父方の先祖の墓でなく、母方の先祖の墓でもない母一人の墓である。
能勢群の妙見山という空気の澄んだとてものどかな村だ。
コロナの影響で去年・今年と墓参りに行けていない。
母が亡くなって30年、年々母に対する想いが強くなる。
感謝とありがとう、そしてごめんね。
今、母に対する想いを嫁に捧げている。
親孝行が出来なかった悔いを今嫁孝行に尽くしている。
嫁が18歳、私が30歳の時に知り合った。
だから、母は嫁の事は知らない。勿論、孫の顔も知らない。
母に娘を抱いて貰いたかった。
感謝の言葉・・・ここでは書ききれない。
悔い・・・ここでは書ききれない。
旅立って30年、今も心配ばかり掛けているんだろうなぁ。
ごめんね、そしてありがとう。