初めて二人きりで食事をしたのは
私の誕生日の翌週、小春日和の日曜だった。
今思えば、全くの二人きり、時間無制限という
それまでに無い状況にお互い緊張していたのだと思う。
彼はいつも以上に饒舌で
私はいつになく無口だった。
すぅっと訪れた沈黙。
それを破るように彼はほんの少し頷いた後、
私の目をまっすぐ見て言った。
「私、自信があるんです
根拠は全く無いんですが、ね」
「へえ、そう」
私は頬杖をついたまま
まるで今日の天気について聞いたかのように返事をした。
発した言葉とは裏腹に、私の心臓は早鐘のように打っていた。
ああ、私はあのとき恋に落ちたんだ
って
きゃああああー!!!
言っちゃった、言っちゃった
ちょっと気取ってみちゃったー
あ、相変わらず彼にメロメロのアンジーまゆです♪
彼と仲良くなる前、
年下のくせになんだか上からな彼が
鼻持ちならなくて、気に食わなかったの
自分に自信がないから上からに感じたんでしょうねー
この彼の告白を聞く前から
私は「根拠のない自信」が欲しかったのです
全てではないけれど私にも少しあった「根拠のない自信」
それが手に入れば無敵だー!
そんなことを思っていた頃の彼の発言でした
「根拠のない自信」
それって、すっぽり全ての自分を認めちゃってるってこと
どんなに出来なくても汚くても醜くても素晴らしいってね
自信を持つのに根拠なんてくっつけてたらキリが無い
その根拠を見つけるために
心が悲鳴を上げるまで努力したり
他人を貶めてみたり
そしてその根拠が見つからずに自分を嫌いになったりする
それが無い人
根拠が無い人
でも自信がある人
そりゃ惚れますわ~♡
これね、堂々と言える人
なかなかいないと思うんです
自分は完璧だ!とかね
もちろん彼だって四六時中言ってるわけじゃないし
誰にでも言うわけじゃないですよ
この話、つい最近ムスメにしたら
「なんだそりゃ、そんな恥ずかしいこと告白するなんて
カレ、最初からお母さんのこと大好きじゃん」
ですってー(*≧▽≦*)
最近の私は彼の前で
「私ってできる女だから♪」
なんてことも言うようになった
まだまだ彼にゃ負けるけど
そろそろ私も
全ての根拠を捨てよう
恋い焦がれ
憧れてやまない、あの人のように
って、ただのお惚気記事でした♡