2023年1月から2月にかけて日本の運転免許の切り替えをしたのでメモ&シェアします。
日本の運転免許証を持っていれば、居住許可(住民登録)を受けて1年以内はスウェーデンの運転免許証を書類手続きだけで取得することができます。
筆記試験や実技試験なしにスウェーデンの免許証を取得できるのはEEC(欧州経済共同体)とスイスと日本だけです。
スウェーデンの運転免許証取得の要点と手順についてお伝えをしたいと思います。なおこの情報は2023年1月時点の自身の体験をもとにしたものです。法律や日本免許の要件、取得日などでも個々に状況が違うと思うのでスウェーデン交通局HPで最新情報の確認してください。
スウェーデン交通局TransportStyrelsen↓
〜 1 費用と申請期間〜
- 費用 565kr
(-内訳- 自動運転免許証抜粋証明160kr、視力検査0kr、免許証発行手数料280kr、顔写真の撮影125kr)
ただこれは自身の場合の最低限必要な書類発行費用なので交通費、郵送費は別途かかっています。
(-諸経費- 往復交通費1500kr、郵送費30kr+15kr、コピー費30kr)
- 期間 1カ月
私の免許は、2012年取得の普通一種MT(準中型)、普通2輪(中型)の場合を持っていたので“AM、A1、A2、B”で10年間有効でした(AM、A1、A2、A、BまたはBEは10年間有効。大型や特殊車両は5年間有効C1、C1E、C、CE、D1、D1E、DまたはDE)。
〜2 運転免許証の書き替え対象者〜
日本の運転免許証をスウェーデンのものに書き替えるには以下の要件を満たしている必要があります。
- スウェーデンへ住民登録後12カ月以内であること
- 日本の免許証の有効期限が残っていること
日本の運転免許証は手続き終了後に戻ってきます。書き換え終了後に交通局から大使館に免許が返却されると、大使館から取りに来るか、郵送するかを聞かれるそうです。(2023.1.28現在連絡ないため不明)
〜3 手順〜
-
申請用紙の入手
1.電話で郵送をお願いする
スウェーデン語ができる人がいれば確実で楽に必要書類を手に入れることができると思います。 友人はスウェーデン語のできる人にお願いして、日本人の免許を切り替えることを説明し必要書類を郵送してもらっていました。
2.ホームページから請求する
多くの人が一番利用しやすい方法だと思います。 下記サイトにアクセスし、免許に必要な申請用紙を依頼することができます。
① ” Beställ blankett ”ボタンをクリック
② 次画面の” Blankett(obligatoriskt) ”は選択式でスクロールできるようになっています。必要書類を選択する部分なので、書き換え手続きでは”Ansökan om utbyte av utländskt körkort(外国運転免許の交換申請)” を選択。
③ ” Personnummer(obligatoriskt) ”には自分のパーソナルナンバーを入力。その先は青いボタンを押していけば依頼完了です。
(しかし、これだけでは申請書のみしか届かなかったので、あと2回同じような手順を踏みます↓)
④ ”②”の画面から”Hälsodeklaration(健康申告書)”の選択
⑤ ”②”の画面から”Synintyg(視力検査)”の選択
申請用紙は依頼後1週間ほどで自宅へ届けられます。住所を入力しなくてもパーソナルナンバー登録住所に送付してくれます。裏を返せばパーソナル番号がないと、このページでは請求ができないと思います。パーソナル番号がなくてもできる請求方法は次項3.にて。
3.自身で印刷する
パーソナル番号がまだない、引越しなどで住所が移動する可能性がある場合、早く書類だけ用意したい場合はこちらの方法でしょう。
印刷機が自宅にない場合は図書館などで有料で印刷ができると思います。
① TransportStyrelsenのサイトにアクセスする。
② 検索ボックスにて次の書類番号を検索
- TSTRK1015(申請書)
- TSTRK1034(視力検査)
- TSTRK1002(健康についての申告)
これらの書類が全て用意できる準備ができたら免許証抜粋証明を取得するのがお勧めです。
- 自動車運転免許証抜粋証明
- 外国免許の切り替え申請書-Ansökan om utbyte av utländskt körkort
- 視力検査の結果-Intyg om synprövning
- 健康に関する問診票-Hälsodeklaration
- 医師の健康診断の結果-Läkarintyg för högre behörighet eller taxileg(C1など大型車両を取らない場合必要なし)
- 日本の運転免許証本体
- 自動車運転免許証抜粋証明の申請
ストックホルムにある、日本大使館で「自動車運転免許証抜粋証明」を発行してもらいます。
大使館に電話し、確認すれば丁寧に教えてくれます。(最初スウェーデン語で電話にでられますがほとんどの場合日本人駐在員なので日本語で話してもらえます。)
抜粋証明の申請書は以下の方法で入手
- 大使館ホームページの必要書類の欄「申請書」をプリントアウト。
- 大使館に電話またはメールにて申請書を郵送してもらうようにお願いする。
- 日本の運転免許証(原本)
- 有効なパスポート(コピー)
- スウェーデンの滞在許可証(コピー)
パスポートの顔ぺージ&IDカード(パーソナルナンバーが記載されているカード)はコピーまたは撮影したものをメールにて送付も可との事でした。
*注意点
・スウェーデンでの免許証抜粋証明の期限は2ヶ月らしいので、全部準備ができて余裕を持ってから作成してもらうことをお勧めします。
・日本免許の原本は郵送してしまうため免許を待っている間に、国際免許証で車を運転したいという方は、免許のコピー裏表を取っておくことをおすすめします。
いつ取りに行けるかを伝えると日にちを考えて作成してくれます。
証明書ができたら、大使館の人が電話をくれます。直接取りに行きましたが代理人も可能なようです。
- 自動車運転免許証抜粋証明の受取
- 視力検査(Intyg om synprövning)
- 健康についての申告(Hälsodeklaration)
- 交通局へ申請書類を郵送
本当は追跡付きがいいとは思います。普通郵便15krで送ってしまいましたが届いてくれました。
2週間くらいして申請受領、手数料の振込、顔写真の撮影の案内の手紙が来ました。
顔写真の撮影ををして、免許証代金の支払いを確認できたら1週間ほどで送りますと書いてあるようです。
免許センターTrafikverket↓
このページで自宅に近い免許センターをで写真撮影があるかを確認できます。
写真撮影には手紙を持って行きIDカードで本人確認しました。メガネは外しコートは脱いでねと言われました。
撮影は移民局と似ていて、全て機械行われ自分1人でやる形になります。パーソナルナンバーを入力し撮影に入ります。2回くらいは再撮影ができるようですがそれ以降は再撮影できるのかわかりません。撮影後はサインをデジタル入力し終了です。
撮影後は受付で撮影終了を伝えると料金支払いになりました。撮影料はSwishが使えたのでそれで払いました。あとネットバンキングなどで支払う方法もあった気がしますが、忘れてしましました。
免許証代金は手紙を持っていけば銀行でも払えるよと言われましたが私はネットバンキング経由で8桁の数字を入力し支払いました。
〜5 スウェーデン免許受け取り〜
免許はまた免許センターに取りに行くものだと思っていましたが、違いました。写真撮影、料金振り込み後ちょうど1週間で交通局より郵便が届き、いつも荷物を受け取るPostnord窓口まで取りに行かなければなりませんでした。
Postnord窓口にていつものようにIDカードで本人確認し、ついにスウェーデンの免許証を受け取ることができました!
他の方の経験談を見ていると半年ほどかかっていた人もいるようなので総期間1ヶ月というのは爆速発行だったのではないかと思います!
あとは日本の免許が返却されれば全て完了です。
〜6 〜
私は免許ができる前(顔写真撮影後)に車に乗っていて職質を受けましたが、日本の免許のコピーだけを見せて申請中だと言ったら特に何も言われませんでした。しかしこれも対応する警官によりけりだと思うのでなんとも言えません。 大使館、警察署や交通局へ問い合わせてみると良いかもしれません。
中型(8tまで)対応の免許書き換えではB(普通車)およびC1(トラック)を得ることが出来流のかもしれません。今回C1は申請しませんでした。
C1を申請する場合、医師による健康診断も必要になります。またC1は免許の更新期限も10年ではなく5年となります。