昨日札幌まで納車して来ました。

旭川で車検を取り、名義変更書類を持って最後のドライブでした。

 

想えばこいつは良く働いてくれました。

UK343と言う力強いクレーンを背負った4tトラック。

彼の名は「三菱ファイター」その名の通り開拓計画にぴったりのネーミングでした。

 

ひとり作業の片腕となる力持ちくん。

冬道もなんのその、坂道だってバンバン上がっていきます。

 

当時、乗用車を持っていなかった私は、これでどこでも行きました。

基礎工事のときも重い資材を遠くまで吊り上げてくれました。

 

長い材料も軽々と運んでくれました。

1t以上ある丸太もヒョイと吊り上げ、真冬の作業も快調に動いてくれました。

 

 

ログシェルを刻む時はいつもこいつの横でやりました。

 

高い場所へも腕をいっぱい伸ばして、重たい柱も軽々でした。

 

屋根を貼る時も重たいシングル材を持っていてくれました。

 

そんな彼はここでの役目を終え、次のステージへ。

そのステージは「フクシマ」

放射能除染作業の一員になるそうです。

最後の片道ドライブ出発の時、こみ上げるものがありました。

フロント廻りを撫でてあげました。

こいつが何か問いかけてくるような気がしました。

しかし、ここに置いていても錆びて朽ちて行くだけです。

そう自分に言い聞かしエンジンをスタート。

札幌までの道のりはアイスバーンでしたが、最後までこいつは快調に走ってくれました。

ありがとう!三菱ファイター!売っぱらっちゃってごめんな・・・

(T_T)