ディッキア写真集A
原種&オールドタイプ
このページには、原種や、古い交配品種(ここではオールドタイプと記します)などを集めました。
日本では、2015年頃から空前の多肉植物ブームが始まり、ディッキアも海外から華やかな交配品種がたくさん輸入されるようになりました。
しかし、それ以前には、多肉植物としては日本ではあまり認知されておらず、流通していたディッキアたちは、まだこのページでご紹介するような、草姿がシンプルで葉色もおとなしい品種たちが中心でした。
2020年現在、ど派手な見た目の最新交配品種たちに圧されて、市場価値が下がってしまったり、逆に流通が少なくなってしまったものも多いのですが、これらの「地味な品種たち」こそが原点であるということを忘れずにいたいと、個人的には思います。
自然の荒々しさが色濃い、ワイルドな姿をお楽しみください。
------------------------
Dyckia marnier-lapostollei
ディッキア マルニエル・ラポストレイ
やや大型~小型。葉は白色~薄ピンク色。
幅広い葉が目を引く、美しい原種。個体差が大きく、草姿はいろいろある。
------------------------
Dyckia marnier-lapostollei ver. estevesii
ディッキア マルニエルラポストレイ・エステベシー
やや大型~小型。葉は白色。
MLの変異個体。トリコームが分厚く、もこもことしたカワイイ印象。
------------------------
Dyckia dawsonii
ディッキア ダウソニー
やや大型。葉は黒紫色~濃い茶色(季節や日照による)。
繊細な印象の原種で、数百枚の細葉が重なる姿は圧巻。
------------------------
Dyckia beateae
ディッキア ベアテアエ
大型。葉は茶褐色~薄紫色(季節や日照による)。
鉤状の大きなトゲが荒々しい原種。
------------------------
Dyckia magnifica
ディッキア マグニフィカ
やや大型。葉はオレンジ色~茶褐色(季節や日照による)。
鮮やかな発色が魅力。円盤状のフォルムも美しい。
------------------------
Dyckia goehringii(Original Clone)
ディッキア ゴエリンギー(オリジナル・クローン)
大型。葉はシルバー~グレー。
鉤状の刺が造形的。葉の表面に、トゲの形の模様が反転して浮き出る。
------------------------
Dyckia goehringii type
ディッキア ゴエリンギー・タイプ
大型。葉はシルバー~グレー。
「タイプ」「タイプクローン」という名称で流通する、ゴエリンギーの仲間たち。
マルニエル・ラポストレイと同じく、個体差のある原種のためか?
------------------------
Dyckia choristaminea
ディッキア コリスタミネア
小型。葉はシルバーもしくは艶やかな緑色。
細葉で小型。分頭をくり返して、ボール状に群生する。グリーンフォームとシルバーフォームが流通する。
------------------------
Dyckia ‘Red Devil’
ディッキア レッド・デビル
やや大型。葉は艶のない赤黒色。
「赤い悪魔」の名のとおり、乾いた血のような赤黒い葉色がカッコイイ。地下茎で増える。
------------------------
Dyckia ‘Ariel’
ディッキア アリエル
やや大型。葉は黒紫色~赤紫色(季節や日照による)。
葉色が美しいオールドタイプ。
------------------------
Dyckia ‘Silver Queen’
ディッキア シルバークイーン
やや小型。葉は白色~グレーのまだら模様。
Dyckia fosterianaから作られた、細葉のオールドタイプ。
------------------------
Dyckia sp.
ディッキア・sp.
「sp.」は学術上の品種名がついていない野生個体を示す記号。
いろいろな個体が流通している。
------------------------
Dyckia ‘Cerry Coke’
ディッキア チェリーコーク
中型。葉は鮮やかな赤茶色~コーラ色。
カラーリーフが美しい。古くからのコレクターにとっては懐かしい品種。
------------------------
Dyckia ‘Spider Witch’
ディッキア スパイダーウィッチ
小型。葉は金属光沢のある薄紫色。
草姿がきれいに整う、コンパクトなオールドタイプ交配品種。現在は流通少。
------------------------
Dyckia ‘Fragrans’
ディッキア フラグランス
大型。葉は赤色~赤褐色。
葉がダイナミックに伸びる。花は芳香性。
------------------------
Dyckia ‘Arizona’
ディッキア アリゾナ
やや大型。葉は黒~赤黒色。
新時代の華やかな交配品たちの元となった品種のひとつ。
------------------------
Dyckia ‘La Rioja’
ディッキア ラ・リオヤ
やや大型。葉は細長く、金属光沢のある銀白色。
大株に育てる+立派な装飾鉢に植えると、とても美しいオブジェになる。
------------------------
Dyckia ‘Picante’
ディッキア ピカンテ
中型。葉は艶のある黒紫色~赤紫色。
ずんぐりした草姿と美しい葉色が魅力。
------------------------
Dyckia saxatilis
ディッキア サクサティリス
大型。葉はオレンジ色~茶褐色。
放射状に伸び伸びと葉を広げる。
------------------------
Dyckia ‘Gargantua’
ディッキア ガルガンチュワ
やや大型。葉は紫がかった褐色で、草姿は少し暴れる。
16世紀フランスの小説に登場する巨人の名。華やかではないが、奇妙な迫力がある。
------------------------
Dyckia ‘Pharaoh’
ディッキア ファラオ
やや大型。葉は細長く、白色~グレー。
品種名にふさわしい堂々とした草姿。トリコームが剥げやすいのが欠点か。
------------------------
Dyckia ‘Precious Metal’
ディッキア プレシャスメタル
やや小型。葉はメタリックなシルバー。
トリコームが載っているにもかかわらず、金属のような光沢を帯びる。