中途半端なハゲは面倒なので。

どうせツルはツルだし。

病院ついでに付属の床屋でばっさりやることにした。



友人「オールバックにしたらいいじゃん」

わし「うーん、スティーブン・セガールみたいでカッコいいねえ」

友人「ちゃんとポマードつけてさ」

わし「うーん、頭はライバックでも、体がシュレックだからなあ」

(・・・1年前より5キロ以上痩せたけど、見た目はまだまだデブ系維持さ)



日ごろから髪の手入れなど不得手でしたことないから、整髪料つけて毎朝オールバック・セットは絶対に続けられそうにない。まだらの長髪は、ひきつれて痛いし、抜けてはチクチクするし、とりあえずバックにしたところで抜け毛が続けばどうせハゲ

stageⅣの、ちょい呑みブログ  ← ありし日のフサフサ頭。ほんの数週間前。

stageⅣの、ちょい呑みブログ-さびしい  ← なんかこう、髪というより、もずくとか、海草はりつきヘッド。

stageⅣの、ちょい呑みブログ  ← 南無阿弥陀仏。本日より、私のマル秘頭部を観た者からはお布施をいただくことにする。




ところで、医者は「白血球がまあまあちょっと増えたから、やろう」ということで、赤血球がさびしい貧血気味だけども、今年から始めた新たな抗がん剤・CPT(カンプト)による第二クールは無事?再開。


点滴中に看護師から「抗がん剤治療中の髪のお手入れ」という説明文を渡され「これ読んでね」。

わしの心の声(もう、オセーんだよっ

・・・診察から点滴治療まで、ずっとニット帽を被ってたから看護師も分からないのであった。(うすうす感づいたであろうに)



1月30日 子ども達との約束通り、湯沢町・苗場に温泉スキー旅行に出かける。激しい豪雪日。リフトもゲレンデも空いていていいのだが、滑れば、氷点下の寒さと硬い雪が顔にあたり、めちゃくちゃ痛い。手足の先も冷え切ってつらい。やだやだ、早く切り上げて温泉入ろう。


宿は、三国峠温泉。カルシウム硫酸塩温泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛、慢性消化器病とかに効くらしい。癌にはヤバイかも、どうかな。夜はチューハイ片手に雪の降りしきる露天で1時間の湯治。程よいぬるさだから癌細胞もさして元気にならないだろう。はああ。やっぱり♨は、ほぐれる。




1月31日 どうにも頭髪が抜けまくるので、旅行からの帰宅後、覚悟を決めて風呂場で思う存分洗髪。どんどん抜けるわ、抜ける。このこのこの。かくして私はほぼ「ハゲ」に近づく。





stageⅣの、ちょい呑みブログ-さびしい

ふさふさが、スカスカ。


2月1日 帽子をかぶって出勤。執務中もずっとかぶったまま。皆、気になるはずなのに、誰も何も言わない。聞いてこない。しれっとして仕事すすめ、一丁上がり。何だか「ハゲ記念」に飲みたくなり、駅前でお刺身を肴に熱燗グビリ。ふうう。



stageⅣの、ちょい呑みブログ
ゲーハー記念で、知人と飲み会。手前から「鮪」「のどぐろ炙り」「バイ貝」「北国アカエビ」「うにのスプーン盛り」「やりいか」「〆サバ」のみなさん、1570円。うまいっ!

なんだよ、今日は新しい抗がん剤になってから2回目の点滴投与だっつーのに。


担当の美女医(いやホントにキレイな若い女医なんよ)「あらー、チュウネンコさん。血液検査の結果、今日は抗がん剤投与できないわ」

わし「えっ?そうなの」

担美女医「ほらこれ。貧血状態。特に白血球の好中球の減り方が大きすぎて」

わし「新しい薬の副作用なんね」

美女医「そう。白血球は危険な数値までにはいってないけど、減り方が大きいから抗がん剤は1週間後に様子を見ましょう」

わし「ふうむ。その善玉菌とかいうのが足りないんだな。やる気満々だったのに。来週なら2月だね」

美医「好中球ね。うん、2月2日にしましょう。あ、わたしは今月末でここを辞めて東京の病院に2月から行くって言ってあるよね」

わし「はあ。どうもお世話になりました」

女医「じゃあ、好中球が増える注射うって、今日は帰りましょ」

わし「はあ。どうもお世話になりました」

美医「次のチュウネンコさんの担当医は大丈夫ですから」

わし「はあ。どうもお世話になりました」


てな訳で、今夜は「貧血だから、すき焼き食わせろ」と妻に頼み「豚じゃなくて、牛な、牛。ももじゃなくてロースの」と、わがまま要求は受け入れられ。


さらにショックだったのは、すき鍋前に風呂に入って洗髪したら大量の若い抜け毛がドバドバ。


ちくしょう、丸ハゲだけはなんとか避けたいと思ってたのに、1回しかやってないのにキツイ薬だな。

抗がん剤「CPT-11」の副作用注意書きを読むと、発現頻度は「白血球減少79%」「脱毛5~50%」。


なんだよ。ほとんど貧血になるんじゃねーか。

脱毛5%から50%って、どう解釈すればいい指数なんだよ。もろハゲ5%で、ちょいハゲ半分


あーもう、悔しいから、今夜もすき焼き鍋で一杯やるもんね。