お通夜の日の午前

今日はこちらで弔いもなく

昨日したので


時間になったら霊柩車が来て

出棺となります。


午前中叔父がヒソヒソと

葬儀屋にバスの手配をお願いしています。


近所からは

近所の人が乗るバスが出ることになっています。


明日の葬儀ですが

親戚が受付等をするし

早めに来るのがあたりまえなので

近所の人と同じバスには

乗れないんです。


そのため、叔父が

親戚用のバスを勝手に手配

「足りなかったら出しても良い」

とまで聞こえてきました。


何やら不穏な雰囲気です。


兄は

我関せずという顔をしています。


いよいよ出棺の時間が来ました。

通夜の前に花入れの儀があるので


通夜の2時間前位に出発です。


ところが

叔父と本家しかいません。


棺を持ち上げる人が老人と

兄と甥位しかいません。


連絡どうなってるんだろう?


こちらとしては

叔父に親戚への通達を任せていたので

何が何やら?


75オーバー2人と50代と20代の4人と40代位の葬儀屋さんで、やっとかっとで

霊柩車へ乗せました。


通夜には

母も参加させてあげたかったので

慌てて迎えに行き


葬儀会場へ行きました。


コロナ禍以降

この葬儀場では

一切飲食ができないそうです。


お茶やコーヒーは

ロビーで飲めます。


私は入口に立って挨拶をしなくては

ならないので


下の娘が

ずっと母の側に居てくれました。


この日は

母は私を妹だと言い

孫を娘だと言っていました。


でも父の遺影を見て

とても悲しそうに泣いていました。

今日の夜には忘れてしまうけど

母にとって、区切りをつけるためにも

通夜の参加は必要でした。


花も棺に入れることができて

父と最後の別れをすることができました。


元気な頃の母なら

葬儀もちゃんちゃんと

準備してくれて

色んなことがスムーズになっていたのに


ごめんね。


通夜が無事行われ

懐かしい顔も何人も見かけました。


会場で飲食はできないため

通夜後は

親戚に精進の寿司を持ち帰ってもらいます。


親戚達も

こんな通夜は初めてなのか?

「このまま帰ればいいの?」

と言っているのが聞こえました。


そうです。帰ればいいんです。


だって今日は

兄と甥、夫と私

4人で葬儀場に泊まることになっています。


自宅には兄嫁しか居ないんです。


家でお酒とかないから!

心のなかで叫んでいました。