東京電力福島第一原発の事故に伴い閉鎖されていた福島県南相馬市の小中学校のうち5校が17日、もとの校舎で再開した。9月末に緊急時避難準備区域が解除され、除染が済んだためで、震災以来約7カ月ぶりに子どもたちが戻った。

 再開したのは同市原町区の3小学校と2中学校。市内の避難準備区域外の学校に間借りしていた。

 このうち大甕(おおみか)小は第一原発から約21キロと最も近い。放射線の影響を考え、学校側が車での送迎を保護者に頼んでおり、多くの児童が車で登校した。校庭には、地域住民が土に引いて書いた「おかえり」の歓迎の文字も。