茶栽培の北限とされる「気仙茶」の茶摘みが13日、岩手県陸前高田市気仙町の茶畑であった。紺野隆治さん(96)の茶畑で、地元の女性たちが慣れた手つきで新芽を摘んだ。

高台にある茶畑からは、昨年までは広田湾や防波堤、高田松原など絶景が眼下に広がっていた。


しかし、震災と津波で地域の家屋はほとんど流され、女性たちは仮設住宅や避難所で生活している。


津波は茶畑までは達しなかったが、今年は生育が悪いという。


それでも、菅野咲子さん(69)は「津波の直後はお茶どころではなかったが、仮設に入ってなんぼか生活が落ち着きました。


今年は摘めると思っていなかったので、本当に楽しい」と話していた。


一歩一歩、皆が前に歩みはじめています。