みちのくの初夏の伝統行事「チャグチャグ馬コ」が11日あり、華やかな装束で着飾った馬約90頭が、岩手県滝沢村から盛岡市までの約14キロを練り歩いた。


沿道には「がんばろう 岩手」ののぼりが並んだ。


東日本大震災からの復興への願いを込めて、馬の背に被災地の子どもたちが乗った。


小学3年の米谷花南(まいや・かなん)さん(8)は同県陸前高田市から滝沢村に避難し、村立鵜飼小学校に通う。


「馬に乗っている姿を陸前高田の同級生にも見てもらって『元気です』と伝えられたらうれしい」


農家が馬の労をねぎらうため神社に連れていって参拝したのが始まりで、国の無形民俗文化財。


飾り付けられた鈴の音色から「チャグチャグ」と名付けられた。


警察官が被災地に派遣されており、今年は警備の人手が足らずにコースを昨年より約1キロ短縮した


朝日新聞社より