僕は落ち込むと、必ず救いを求めてあるサイトに行きます。
今日は、そこで見つけた言葉を転用させていただきました。
僕は、小さい頃から5歳年上の姉に良くしてもらっていました。
今は、逆に迷惑のかけ通しです。
姉は今まで、どんな想いで僕を支えてくれていたのだろう?
それに気付いた言葉でした。
この言葉を掲載してくださったそのサイトの管理人様に感謝します。
以下、転載です。
「理想の兄 」
友人のポールは、クリスマスイブにお兄さんから新車をプレゼントされました。
ポールがオフィスから出て来ると、みすぼらしい格好の少年が、そのピカピカの車のまわりを歩き回っています。
よほど気に入ったらしく、ポールに話しかけてきました。
「これ、おじさんの?」
「そうだよ。兄貴からのクリスマスプレゼントさ」
「ええー! こんないい車、タダでもらったの? 僕も…」
少年がそこまで言いかけた時、ポールは思いました。
(僕もそんな兄さんがいたらなあ、と言いたいのだろう)
ところが、少年の言葉にポールは耳を疑いました。
「僕も…そんな兄さんになりたいな」
ポールは驚いて少年を見ると、思わずこう言いました。
「車に乗ってみたいかい?」
「本当? 乗せて!」
車を走らせてまもなく、少年は目をきらきら輝かせながら、ポールに尋ねました。
「おじさん、僕の家まで乗せてってくれる?」
ポールはニヤリとしました。
(なるほどな。きっと、こんな大きな車に乗って帰ってくるところを、近所の子供たちに見せたいんだろう)
しかし、その憶測はまたもやはずれたのです。
「前に石段がついている家があるでしょう? あの家の前で、ちょっと待っててくれる?」
少年は車を降り、駆け足で家に入って行きました。
しばらくすると、今度はずいぶんゆっくりした足取りで出てきます。
足の不自由な弟を背負ってきたのです。
少年は弟を石段の一番下に座らせ、車がよく見えるように弟の身体を支えました。
「ほらね、すごい車だろう。おじさんのお兄さんがクリスマスプレゼントにくれたんだって。
タダでだよ。いつか、僕もお前にあんな車、買ってやるからね。
そしたら、お前だって僕がいつも話してやっているいろいろなものを、自分の目で見られるんだ」
それを聞いたポールは車から出ると、少年の弟を抱き上げ、助手席に座らせました。
少年も目を輝かせてその横に乗り込み、三人はドライブに出かけたのでした。
一生想い出に残るドライブでした。
クリスマスイブの日、ポールは、このイエスの言葉をしみじみと実感したのです。
「受けるよりも与えるほうが幸いである」
ダン・クラーク