楽しい冬休み 寂しく過ごす子も
2009年1月5日
子どもたち、新しい年を迎えました。この冬休みはどうですか。
クリスマスには、何かプレゼントをもらえましたか。
お年玉は、どうですか。
家族と旅行は…。
多分、日本の多くの子どもたちは、
楽しい、暖かい冬休みを過ごしていることと思います。
でも、子どもたち、君たちにとって楽しい冬休みを、
施設で、あるいは暗いアパートの一室で、街角で、
寂しく過ごしている子どもたちも、たくさんいます。
私は数年前から「サンタクロース大作戦」と称して、
各地の青年会議所の若者たちと、親を亡くした、
あるいはさまざまな事情で親と暮らすことのできない子どもたちの施設に、
クリスマスケーキを送っています。
そして、クリスマス当日は青年会議所の若者たちが、
サンタクロースの服装で、それらの施設を訪れ、
1人1人の子どもたちに小さなプレゼントを贈っています。
年末に、松本青年会議所のメンバーから、こんな連絡を受けました。
「水谷先生、今年で3回目となる、
松本愛児園の小学生や中学生たちとの
楽しいクリスマス会をしてきました。
あっという間の3時間、みんなで歌やゲームで盛り上がりました。
でも、私たちが帰るとき、何人かの小さな子どもたちが泣きながら、
抱きついてきてくれました。私たちも、泣きました。
先生、子どもたちに約束してきました。
新年を迎えたら、臼を持って、もちつき大会をしに来るよと。
先生、あの子たちは、大切な私たちの家族です」。
私は、目を細めて少し泣きました。
子どもたち、私のクリスマスイブは、もう10数年前から、夜回りです。
でも、私にとって、1年間の夜回りの中で、最もつらい夜回りです。
若いカップルたちが、幸せそうに歩く夜の繁華街を、ただ歩き回ります。
そして、寒い公園のベンチや、ビルの階段に、
寂しそうにたたずむ子どもたちに声をかけます。
「ほら、補導するよ。家に帰ろう」。
返ってくる夜の町の子どもたちの声は寂しいです。
「だって、家に帰ってもだれもいない。こうして、町を見てると、
少しだけクリスマスしてる気になるから」
「いつか、あんなふうに幸せに町を歩けるかな」
子どもたち、1年の中で、最も君たちにとって楽しい、幸せなこの冬休み、
世界には、
寂しくつらい冬休みを送っている子どもたちがたくさんいることを、
ぜひ家族で話し合ってください。
そして、君たちは日々を、昼の世界で、もっともっと幸せになってください。
大人になったとき、その幸せを、少しでいいから、
私の大切な夜の世界の子どもたちに、
あるいは施設で暮らす子どもたちに分けてあげてください。