2009/1/23(金)2回目の施術。
蝶形骨・前頭骨・後頭骨・頬骨を含む頭蓋調整。
上部頸椎C1・C2。
腰(腰椎4・5)、骨盤(仙骨・腸骨)。
足関節。
観察・考察
『片野氏が車椅子からベッドに寝る時に、
起きた時のまま苦しそうになるのは何故か?』
ひとつ明らかなのは、猫背のまま背骨の動きが
無くなってしまっていることです。肩甲骨の間から
首の付け根(中部胸椎から下部頸椎C6・C7)にかけて、
前に倒れていきます(屈曲)。そして、その分前を見るために
首の上側(C1-5)は上に持ち上げられています(伸展)。
丁度Wikipediaの画像 と同じような状態です。
ただし、時間をかければ仰向けでも寝ることができていたので、
完全に固まって背骨が一本の骨になっているということは無いと
いうことは分かります。片野氏が起きている時、施設では出来るだけ
車椅子に乗せていてくれました。寝たきりにならなかったことが
ひとつ背骨に動きがあったことの重要な理由かもしれません。
もうひとつ、注目したのは側頭骨を主とした頭蓋骨の歪みです。
頭蓋骨は28の骨から構成されます。カイロプラクティックの
中では頭蓋の各骨もわずかの動きを持っていると考えられており、
臨床の現場でも実際に技術を用いてその動きを調整していきます。
片野氏の場合、耳とその周辺に広がる“側頭骨”という骨が
歪みを起こしているのが見て取れました。耳がついている部分から
少し上に行ったところの側頭骨の端の線(鱗状縫合)に沿って、
赤く浮腫んだようになっていました。触れた感じでは、水というより
ジェルの様な粘りのある液が溜まったような感じに近かったです。
耳の後ろの乳様突起にふれて動きの硬さを調べてみたところでは、
左右両方とも伸展位、つまり左耳を正面にしてみると時計回り方向、
になったまま逆方向への動きが失われていました。胸鎖乳突筋が強く
張って弛みのない状態だったので、これも側頭骨との関連を無視できません。
予測・展望
察するに猫背によって上部頸椎(首の上側)と頭の関節部分に
負荷が強くかかっている。
・首から上に向けた力が頭蓋を歪めることで、あるいは直接的に
脳を圧迫している可能性も考えられる。
・上部頸椎の動きが無いため、体液の循環が悪くなり、老廃物が
排泄されず炎症が起きているか、脳圧が高まっている可能性も考えられる。
今後、首の上側(上部頸椎)と、頭蓋骨を主として、
脳にかかる負担を軽減するつもりで施術していく。
もちろん強い負荷はかけられないので、最小の力で施術していく。