こぼれてしまうまで、

気づけない。


こわれてしまうまで、

気づかない。



こんなに大切なのに、

こんなに大事なのに。

だいじょうぶ。

その言葉がほしくて、何回抱きしめてもらっただろう。


だいじょうぶ。

その言葉を伝えられなくて、何回もどかしく感じただろう。


だいじょうぶ。

その言葉を使って、何回強がりを言っただろう。


でもね、大丈夫。

私にはたくさんの『だいじょうぶ』がついてるから。

だから、大丈夫。

私からたくさんの『だいじょうぶ』をふりまくから。



最近の風が、あの香りを運んでくる。

最近の私には、その香りが愛おしい。


壊れないように、そっと両手に包んだあの香り。

離れないように、ぎゅっと両手に抱いたあの香り。


もうすぐ、もうすぐ、すぐそこに秋と冬の真ん中の

素敵な素敵な季節がやってくる。

もうすぐ、もうすぐ、すぐそこに切ない季節がやってくる。