8. 食事療法 後期~今
この時期になると、学校再開です。(週1、半日からスタート)
コンビニでランチを済ませる、外食時お店をさっと決められるなど一見元の状態に戻ったようになっていきます。
何かを理由に「食べたくない」ということもなくなり、いままで堅くなに禁止していたうどん、スィーツ、おもちなども
少しなら食べるようになりました。
おやつを取り入れ、1日の摂取カロリー2,000~2,200を維持するようにしました。
(このころになるとご飯のおかわりもするようになります)
娘はカロリーもそうですが、栄養バランスをとても気にしており炭水化物・糖質・ビタミン・脂質などをバランスよく食べていました。
そういったことに疎い私は「おいしく食事ができれば、そんなに気にしなくてもいいんじゃない」と思ってしまうのですが、
数字に取り憑かれていた娘にとっては手放せないこともあったと思います。
食事に対するルールやこだわりも少しずつ緩くなってきました。
通学解除については後で詳しく書きますが、学校復帰を強く望んでいた娘はそれをかなえるため必死に食事をし、
食べることを思い出していきました。
なかなか理解できないルールは未だに残っていますが、この頃は「パスタはOKだけどうどんはNG」
「焼き芋は食べるけれどケーキは食べない」「揚げ物は一切だめ」「鶏肉の皮はだめ」「豚肉はもも肉のみ」「牛肉は食べない」
「ソーセージやハムは添加物が多くNG」・・・などがありました。
このこだわりに家族が気遣いすぎるとそこから抜け出せないため、主治医からは通常通りの食事を作ること、
娘には文句を言わず食べることと指導がありました。
とはいえ、それを守れるわけもなくちくちく文句を言われました。(今でも言われますが)
料理が得意ではない私は娘の要望をかなえることに強いストレスを感じていましたし、
「料理に時間をかける=娘がイライラする時間が長くなる」という恐怖感がありました。
それでもこの時期はみるみる食事療法がすすみ回復していきました。
クリスマス、正月もおいしく食事ができ、友達ともランチ、夕食を取れるようになりました。
好き嫌い、こだわりの強い子といえばそうなのですが、やはりこの病気は心身症。
こだわりでは片付けられない心の不調を感じずにはいられません。
それはまだまだ顔をのぞかせ、私は娘と行ったり来たりを繰り返していきます。