うちには二人の息子がいる。
先に生まれた夏海と後で生まれた未来だ。
旦那は夏海が生まれたとき「俺の赤ちゃん、生まれたーっ!」って
あちこちに電話していた。その後も、具体的なお世話はさておき溺愛。
もう、本当にやりすぎと思うぐらいの溺愛溺愛溺愛。
いろいろ考えたのち、子供は避けて通りたいと言っていた私だったが
第二子をお迎えすることにした。
さて。
果たして生まれた第二子は重度心身障害児。
16歳になった今も、言葉は話せずオムツも外れてなくて車いすで過ごしている。
命に別条がなくて、いつも楽しそうにニコニコいたずらをする愛しい子である。
今は病院と施設のお世話になりながら過ごしている。
未来は自分で立てないけど支えれば歩けるので、横たえさせてオムツを替えるためには安全に頭を守りながら倒すことをうまくできないと困る。
スペースのないところでは車いすの右からでも左からで上手に未来を支えて座らせなくちゃいけない。
チャイルドシートに座れない大きさになってからは、運転席の後ろに乗せていると後ろから髪を掴まれるようになっていたから、助手席の後ろに座らせられるようになりたかった。
それは私にとって投げにくい方向に未来を投げる動きで、うまく力がはいらずに二人とも転びそうになったり、ケガしそうになって怖かった。
そして、ある日、唐突に思いついたのが「回し蹴りを習おう!」
もう、疲れでどうかしていたのかもしれません。
自分が体を使うのが下手って分かっているからこそケガをしないで未来を支え続けたかった。
上手に反対方向に腰を切る方法を誰かに教えてほしい。それで近所の空手道場を見に行こうとしたのだった。。。
夏海に未来の見守りを頼んで出かけようとしたら、いつになく「俺も道場行きたい!」とついて来ようとしたので、いったん自分の回し蹴りは今回は無理かなと思いながら道場に行った。
その帰り道、夏海は「この細長い道場じゃなくて、もっと四角い広いところ。オス!オス!言わんところ行きたいんぜっ!」って言ってきた。
わーーーー。。。。それは一度手を染めたら辞めれんやつやんか。
3日は考えた。
でも、いつも我慢してくれて、いつも未来の世話と手伝ってくれてる夏海の願いをかなえてあげたくなっちゃって、次の日曜日、柔道場にいった。
最初から着替えを貸し出されて参加して、練習そのものは初心者過ぎて分からなかったに違いないが、練習の後は上級生の男の子たちと走り回ったりバランスボールを投げあったりして本当に楽しそうだった。
空手じゃなくて、柔道でもいいかって自分のルートも空手から柔道に切り替えようと思って見学に行ったけど、
指導員の中に、中学の同級生を見つけてしまい、この人とぎゅっと触れ合うのはムリっ!と思って、そのまま自分の空手も柔道もなしになってしまって今に至る。
未来のことは いろんなところから、いろんなことを言われる。
でも、あんまり傷つけられるようなことは言われたことはない。
聞こえないところで言われてるのかもしれないけど、聞こえてないから、ないこととしているw
自分も不謹慎なキャラなんだけど、私の子ガチャはアタリだった。
夏海がどんなにアタリだったかはまだまだ書くと思う。
同じように未来もすごいアタリなのだ。