ボランティア体験記No.2 2011年9月 床下の泥の掻き出し | ボランティアがんばっしょ

ボランティア体験記No.2 2011年9月 床下の泥の掻き出し

2011年9月のボランティアの様子。

家の床下に入り込んだ泥を書き出す作業。2軒行う。一軒目、まず畳を外し、壁に立てかけてなるべく乾燥させる。畳は意外と重い。その日は曇りだったが、午後敷く時には湿気は感じられなかった。

床板を外す際、番号を振り元に戻す時にぴったり合うようにする。釘抜きを使って抜くが、なるべく釘の頭を潰さない様に最初は斜めに入れ、少しずつ水平方向にずらし、しっかり引っかかったところで抜く。経年劣化や海水に浸かったことでさびていることが多い。板を剥がしても残ってしまうことがある。そのときはバールで一旦横に曲げ、引っかかる所を作って抜く。

床板を剥がした後は泥を掻き出す。土嚢袋につめて外に出す。運び出しているうちに床下の柱が乾いてくるのが判った。その後、消毒、消臭を兼ねて石灰を撒く。一緒に来ていたI氏とT氏が「そんなムラの有る撒き方じゃコメの育ちに差が出る」と冗談を言い合ってた。

昼食をはさんだ後2軒目の家の作業を開始。ここは基礎が一軒目に比べて幾分高かったせいか、畳までは津波が届いていなかった。茶の間は床板を剥がすのは必要最低限に留め、床下にT氏が潜り込んで作業をした。この家での作業は翌日午前中いっぱい掛かった。

2日目の作業は二軒目の家の作業と苗ポットの洗浄。その後ゆりあげに寄る。初めてきたときの印象は、がれきが結構片付いていたせいか、何も無いという印象だった。前年広島の平和資料館に行ったが、戦後すぐの頃はこんな感じだったのかと思ったりもした。人が生活していた痕跡はほとんど消しさられていた。    <文・写真 n>
$ボランティアがんばっしょ-ゆりあげ 日和山