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前回の記事 にも書きましたが
小さい頃から引っ越しが頻繁で
小学校低学年までに
覚えているだけで6回の引っ越し。
学校から帰ったらトラックが来ていて
その日に引っ越しという事もあり
せっかく出来た友達と突然別れる
そんな経験を何度か繰り返しました

母は生活の苦しさのあまり
『子どもさえ居なかったら…』
という言葉を何気無く言ったりして
親から愛されているんだという実感を
感じる事ができずに育ちます

そんな母の下で育てられながら
生きていく術として身に付けたのは

良い子でいること

パートをいくつも掛け持ちし
借金を返しながら子育てをする
親の目が行き届かない子どもを見て

『あそこの家は』と後ろ指を刺されたり
『あそこの子とは遊ぶな』と言われたり

母は懸命に働いているのに
そう言われる事には怒りも感じました

周りから色々言われてしまうと
母親に恥をかかせる事になる
一生懸命働いている母親のために
自分は良い子でないといけない

突然の転校はいつも寂しかったけど
その分いろんな所に友達が増える
とプラスに考えるようにしました
友達と喧嘩もしませんでしたし
逆に喧嘩の仲裁に入るのは得意
周りからはしっかりした良い子ね
と言われる事も増えました
 
逆にそうする以外、自分の存在意義を
見つける事が出来なかった様に思います

度重なる引っ越しで大変なのは
友達と離れるという問題だけではなく
勉強やその他の点にもあります。
水着を持って(買って)いない事や
水泳の時期に転校をしていた事で
水泳の授業をまともに受けた事がなく
3年生まで全く泳げませんでした。
勉強も学校によって進度が違うので
勉強について行けなかったと思います

でも私にとって大きな出会いが
この最後の転校で待っていました

当時の担任の先生は本当に熱心で
勉強についていけない子を放課後集め
補講授業をやってくれたり、
土日に家に呼んで勉強を教えてくれたり
レクレーションを開催してくれたり
いつも子ども達の事を思ってくれる
本当に尊敬できる方でした

土日のレクレーションはお金がなくても
親が仕事で忙しくて参加できなくても
子どもだけで参加することができたし
お陰で思い出に残る野外活動ができました

補習授業も、今思い出してみると
単に勉強についていけない…
そんな理由の子どもだけでなく、
ちょっと家庭環境に問題があって
家庭に安らぐ居場所を見つけにくい子
そんな子を呼んでくれていたようです。

そしてある時、先生に言われます。

『ガンバさんは算数が得意だから、
みんなに教えてあげて!
今日から小さい先生だ。』

それから時々呼ばれる勉強会で
先生のアシスタントをやることに。

私、算数ができるんだ

先生に言われて初めて気付きます。

そして算数を教えた友達は

『わかり易い。教えるの上手』といい

私、人に教えるの上手なのかな

友達に言われて初めて気付きます

そして一番心を揺さぶられたこと。
ある日、先生がクラスの文集を作ります
その裏表紙にはクラスメイト全員の
紹介がありました(名前は仮称です)

あ・・・とってもかるい山本さん
い・・・もうと想いの山田くん
う・・・

もちろん、私の名前もそこにあります。
転校ばかりで根無し草のような自分。
その学校に私が在籍していた事すら
誰も覚えていないかも知れない

でもこの文集は
確かに私がここに居た証拠
誰かに存在を認めてもらえた証
そして自分では気付かなかった
自分の長所を先生が褒めてくれた

母のために頑張っている自分ではなく
私が私として褒められた喜び

この先生との出会いがあってから
私も先生みたいに
苦しんでいる子どもを勇気付られる
そんな優しい先生になりたい

大きな人生の目標が出来ます。

誰かに存在を認めてもらえること

人間の基本的な欲求かも知れません

そして
こんな大人になりたい
こんな親になりたい
こんな女性になりたい

目標を持つことで人は強くなれる

学校の先生に限った事ではないけれど
子どもにとって周りにいる大人は
目標にすべき人、目標にできる人
それだけ大きな存在なのです

そして周りにいる大人のたった一言で
子どもの心を癒したり励ましたりできる
時にはその子の人生すら変えるのです

私はこの先生に出会ってなければ
今の幸せな生活はできていなかった
そう思います。

人と人との出会いって素晴らしい

続きは