今週も終わりました。

なかなか平穏な日は訪れないですね。

 

気温の低下が、胃腸の運動を低下させ、朝食を摂ってくれないという相談が増えています。

深夜~朝は特に気温が低下するので、お腹を冷やさないように「腹巻き」などを装着するのも良いかと思います。

また、心臓疾患を患っている子を中心に、「咳」をして来院する子も増えています。

咳が増えると、「気管支」が炎症を起こしたりすることにより、気管支が狭くなって「気管虚脱」になったりして、呼吸困難を引き起こします。

ここ数日も、数頭の子が来院しました。

 

 

 

 

①が、「気管虚脱」の子で、②が「気管虚脱でない」子です。

①の写真の気管支は、途中から狭くなりどこに気管支があるのか分からないくらい「白く」なっています。

(レントゲンは、気体がある場所が黒くなります。)

このような状態になると、呼吸困難になったり、「アヒルの鳴き声」みたいになったりします。

肥満の子にも起こりやすい症例ですので、太りすぎには注意してください。

 

2ヶ月前、道端にうずくまっていた子猫を保護した方が来院しました。

車に撥ねられて、頭の左半分が腫れ上がって出血もしていました。

骨盤も骨折していました。

2ヶ月くらいの子猫でしたので、非常に厳しい状態で、お預かりして治療を行ないました。

治療開始から1ヶ月くらいで、なんとか歩行できるようになりましたが、食事は強制給餌でしか食べれない状態でした。

少し元気になったので、保護してくれた方に自宅で診てもらう事にしました。

 

 

それからも一進一退の状態が続き、体重も全く増えない状態が続き、保護してちょうど2ヶ月目の先日永眠しました。

一時は、里親募集をしようか?と検討できる状態の時もありましたが、辛い結果となりました。

亡くなる前数日間は、保護主さんの気持ちもかなり揺れ動いていました。

「今、強制給餌しているのは、この子にとって良いことでしょうか?」

「もう、楽にしてあげた方が。。。」

「保護したこと自体、良かったことなのか?」

弱っていく子猫を見ながら、葛藤の毎日でした。

 僕は、保護してくれた事に感謝こそすれ、間違っていたとは全く思いません。これまで助けようと頑張った時間は決して無駄ではなかったと思います。

亡くなった事をLineで連絡していただいた際、僕は下記のような文章を送りました。

 

こんばんは。

そうですか…

お疲れさまでした。

この前もお話ししましたが、この2か月は決して無駄ではなかったと思います。

誰にも看取られずに道路で亡くなっていた可能性が高かった子が、お家で暖かいベットの上で安らかに眠れた事は、幸せだったと思います。

そして何より、自分のために一生懸命世話をしてくれて、涙を流してくれた事は、名もないネコちゃんにとって嬉しかったと思います。

ご冥福をお祈りします。

合掌…

 

結果は同じでも、この2か月間は、子猫にとっても幸せだったのではないか?と勝手に思っています。

苦しめたとは思いません。

助けられなかった事は、悔しいですが…

短い猫生でしたが、偶然にも通りかかった優しい人に保護されて、冷たく硬い道路の上ではなく、暖かく柔らかい布団の上で安らかな眠りにつけた事は、本当に良かったと思います。

 

里親募集

以前のブログで掲載した捨てられていたラブラドールの子、まだ里親さんが決まっていません。

口に腫瘍があり、健常な子ではないのでなかなか難しいと思いますが、もし里親さんになっていただける方がいましたら、連絡ください。

 

 

 

 

迷い犬の件

少し前のブログで掲載したフレンチブルドッグ2頭、無事飼い主さんの元へ戻れたそうです。

ブログを見て気になった同じフレンチを飼っている方が、市役所に問い合わせたところ、飼い主さんの元へ戻れたとの事でした。

ご協力いただきありがとうございました。



11月の診察予定


11/20(日)は、娘の「箏曲部」(琴)の全国予選があり、応援しないといけないので、臨時休診にさせていただきます。

「龍星群」の完成形を聴くのが今から待ち遠しいです。結果はともあれ、納得のいく演奏ができたらいいですね。

「いざ!決戦」


ではまた。

日曜日に花火が上がりました。

病院の屋上から見る花火も良かったですよ。

肉眼よりちょっと小さく見えますが、見れなかった方のために動画載せておきます。


(変な声が入っていますが、気にしないでください)