福島恭四郎対真部豊(第1戦) | 宇都宮人のブログ

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平成8年11月10日・熊本市水前寺体育館
日本Jrフェザー級タイトルマッチ10回戦
福島恭四郎(島・55・3キロ・日本Jrフェザー級王者)
真部豊(宮田・54・8キロ・日本Jrフェザー級1位)
結果
福島が3対0の判定勝ちでタイトル初防衛に成功。
レフェリー 桑田和昌氏
公式採点
桑田氏 98対95(福島)
小池氏 98対95(福島)
牧角氏 98対94(福島)
内容
「指名挑戦者を撃退、福島が地元で初防衛」
地元での初防衛戦とあってプレッシャーがかかったのか、序盤は福島の動きが固かった。それでも2回には右フックをヒットし、さらに右フックから左ストレートを返してまずは先手を取る。右ジャブもよく当たり、早くも王者が主導権を握ったかに思えたが、真部も粘り強いことでは定評のある選手。積極的に打ち合いを挑み、簡単には主導権を渡さない。3回には福島のボディを徹底的に攻めて反撃に出る。4回は前半戦のハイライトとなるスリリングなラウンドだった。開始早々から王者をロープに追い詰めて攻勢をかけた真部が、中盤ついに福島をロープ際に捕らえ、左右フックで一方的に打ちまくる。一気にフィニッシュに持ち込もうとなおも攻める挑戦者のアゴに、今度は福島の強烈な左ストレートがカウンターとなってヒット。ダメージは深く、真部は必死のクリンチでピンチを逃れた。このラウンドをきっかけに、試合は目まぐるしく攻守の入れ代わる、激しい打撃戦へと突入した。5回に福島が右ジャブの差し合いを制し、左ストレートをフォローすれば、挑戦者は6回に左ストレートを再三ヒットして反撃。7回はまたも挑戦者が王者をロープに追い詰めての連打を見せたが、王者も左ストレートをカウンターして真部のマウスピースを吐き出させる。9回には福島が左ストレート2発で、真部をグロッギーにさせ、最終回は真部が終盤に王者をダウン寸前に追い込んだ。打ちつ打たれつの接戦に、際どい採点が予想されたが、意外にも公式採点では3~4ポイント差の明白な3対0で福島の初防衛を支持していた。
戦績
福島 19戦14勝(3KO)4敗1分
真部 24戦17勝(11KO)6敗1分

(観衆 3500人)