うちの店に、飾られてるポスター。
第1回IWGP決勝戦の時のポスター。
これを見て、
『先生は、プロレス好きなんですか?』と聞いてくるお客様は、あまり、プロレスに興味がない。
『うわー、キラー・カーンだよー』とか、『猪木、若いなあ』とか、言ってくるお客様は、昔見ていた人。
『あ、まだ、前田に日が当たってない』とか言う人は、かなりの通。
『ディノ・ブラボーって、ドリームチームでしたよね』とか、語り始めるお客様は、もうマニア。

たまに、『こっち側』のお客様がいらした時、こっそり、昔のビデオを回したりする。
『闘いの大海原、セルリアンブルーのマット上、本日も過激なプロレス絵巻を、お届けします。解説は、新日本プロレス審判部長山本小鉄さん』
古舘伊知郎の声を聞いただけで、そこは、昭和の闘いのワンダーランドに、タイムスリップしてしまう。
同じ時間を生きてきた僕らには、プロレスという共通言語があり、いつ何時、誰とでも、分かり合える。

『掟破り』『かませ犬』『青春のエスペランサ』『風車の理論』
流行り廃りのハゲシイ流行語大賞なんかより、よっぽど、記憶に残るキーワードを、拾い上げて来たんだよ。

記憶と空間の共有を続けてきた僕らは、時代が変わっても、プロレスを追い続ける。
そのたびに、共通言語を記した辞書は、一ページずつ、増えていく。

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