先日のノア観戦で気付いたこと。
グループTK
大原、小峠、石森、平柳、丸藤
グループR
中嶋、シェイン、エディ、KENTA、ヨネ
何のグループ分け?
TKは、トラース・キック。
Rは、レガースつけてのU系キック。
全8試合の中で、トラース・キックを多用する選手が出場したのが、4試合。
試合の流れを変えるのに、有効なんだけど、簡単にポンポン出されると、有難みがないと言うか…。
トラース・キックの名手と言えば、グレート・カブキ、ケンドー・ナガサキといったオリエンタル・レスラー。
そして、スーパー・キックでお馴染みのクリス・アダムス(ストーン・コールドの師匠)。
それを引き継いで、魅せ技に進化させたのが、HBKことショーン・マイケルズ。
ロッカーズ時代から多用していたけど、シングル・プレイヤーになり、スィート・チン・ミュージックと大仰なネーミングをつけて、フィニッシャーに昇華させた。
ノアといえば、エルボー合戦と言うイメージが強かったけど、最近は、蹴り合いが多いような気がする。
ノーガードの相手を、ボッコボコ蹴飛ばしたり、定番のフライング・メイヤーからのサッカーボール・キック、石森が見せるスーパースター・エルボーと見せかけてのスクリュー・キックと、まぁ、試合の要所で様々なキックが見られるんだけど、エルボーの代わりが、キックに変わっただけじゃないか?と思うような気がする。
打撃を得意とするもの同士の対戦と言うと、どうしても展開が単調になってしまう。
ノアの日本人レスラーは、あまり、グランドを試合に盛り込まないので、試合に深みが感じられない。
エディ・エドワーズやTMDKの二人が、オールマイティなレスリングをするだけに、日本人勢の不器用さが目立ってしまう。
キックを使わない小川やマイバッハ、ザック・セイバーJrが際立って見えたのは、当たり前なのか?
奇抜なコスチュームよりも、『これ』という自分なりの売りを持ったほうが、印象深いと思うのだが。
打撃に傾倒しながらも、ブラジリアン柔術のオモプラッタをアレンジしたゲーム・オーバーをフィニッシャーに選んだKENTA、三沢の必殺技を進化させた丸藤のパーフェクト・フェースロック、どちらも、フィニッシュに持っていくまでのロジックを組むのに、一苦労しそうだが、必勝パターンをくみ上げれば、面白いことになりそうだ。
古い話だが、闘魂三銃士の武藤、橋本、蝶野、四天王の三沢、川田、田上、小橋。
誰をとっても、同じスタイルのレスラーなどいない。
だから、どの組み合わせを見ても、マンネリとは無縁なのだ。