ヤフオクで落とした第一回IWGPリーグ戦のポスター。
メンバーを見ると、本命がアンドレ、対抗猪木、大穴ホーガンと言うのが、当時の予想。
まだ、ホーガンが、猪木、アンドレの後塵を拝していた時代。
決勝が、猪木対ホーガンの世紀の一戦だったのは、もう懐かしい昔話なわけで。
この一戦が、いまだに語り継がれるかというと、『猪木が参加したリーグ戦で、猪木が優勝できなかった数少ない試合』と言う一面もある。
場外アックスボンバー失神KOと言う衝撃の結末があったのはいうまでもないことだけど。
昭和の新日本プロレスは、まさに猪木のためだけに、存在した団体と言っても、過言ではなく、猪木が欠場すると、それはもう、観客動員にかげりが出ていた。
それ故、猪木も、まぁ、色々と無茶が出来たわけで。
閑話休題。
ワールドリーグ戦、MSGリーグ、MSGタッグリーグ、IWGPリーグ、ジャパンカップ、新日本の歴史の中で、シングル、タッグのリーグ戦で、『猪木が参加して猪木が優勝できなかったリーグ戦』と言えば、第二回MSGタッグ(アンドレ&グレイ)、第5回MSG(猪木負傷→アンドレ)、第一回IWGPタッグリーグ(藤波&木村)、ジャパンカップ(藤波&木村)くらいじゃなかろうか?
それくらい、猪木は優勝していた。
対極にいる全日本はと言えば、ありとあらゆるリーグ戦で、馬場や鶴田が連覇したことなんて、ほとんどない。
フアンクスだったり、ブッチャーだったり、ハンセン&ブロディだったり、とにかく星取りの予測が出来ないのが、全日本のリーグ戦の特徴だった。
その代わり、タイトルマッチではなかなか負けない。
馬場が、PWF39回防衛とか、今の時代じゃ考えられない。
逆に言えば、リーグ戦でチャンピオンに勝つことが、タイトルマッチへの布石になるケースもあったのだ。
昭和新日本では、猪木こそが全てであり、敗北することは許されなかった。
しかし、同時期の全日本は、横一列に並んだ実力者たちが、何かのきっかけで、タイトル戦線に名を連ね、レスラーとしての格を上げていく。それにうまく乗っかったのが、ブロディとブッチャーだった。
新日本で、この二人が失敗したのは、猪木を立てることが出来なかったからなのかも知れない。
さて、今年のG1。
見事なまでに、団子状態。どんだけ、実力が紙一重なんだよ、と。
IWGPチャンピオンのオカダですら、3敗している。
それでも、タイトルマッチで勝利すれば、オカダの価値は下がらない。
むしろ、オカダに勝って選手の格は、グィイイイインと跳ね上がった。
今度のタイトルマッチは、小島が挑戦するらしい。この原理で行くと、あと2回はタイトルマッチのカードが、決まってしまいそうだが。
IWGP、インターコンチ、NEVER。
気がついたら、ベルトが三本で、それぞれ、防衛回数が増えてきている。
この三本が統一されて、三冠王者誕生…という訳でもないだろうが、最近の新日本を見るにつけ、昭和全日本に似てきたなぁ、とか、思ったりしてしまうのは、俺だけかな?