ガイジン

『この国のプロレスには、ガイジンが必要だ』 by スタン・ハンセン


９２年の新日本は、ＷＣＷと提携を結び、物凄い人数の外人が、暴れていた。

ビガロ、ノートン、ホームといった常連外人。
髪がフサフサのオースチンやアンダーソン、ウィンダムといったＷＣＷ勢。
全日本は、ハンセン、ゴディ、ウィリアムス、スパイビーの四強に追い付け、追い越せのカンナム・エキスプレス、ブルドックス、たまにいっぱい食わせモノのランド・オブ・ジャイアンツ、馬場の永遠のライバル、ブッチャーと安住の地を求めてやってきたアンドレ。

これだけのかおぶれが、よくもまあ、集まったものだと、思う。

やはり、日本人が、どんなに逆立ちしても追い付かないパワーや迫力、怪物性を見せ付けられるたびに、ガイジンレスラーに、心を奪われるのだ。

二十年後の昨今、新日本に数人の外人が、毎回型通り、参加する以外、ガイジンの数は、激減してしまった。

ＷＷＥをリリースされた選手も大勢いるのだから、探してくれればいいと思う。

なにげに、豊富な外人の招聘に成功しているのが、他のプロレス団体と一線を画しているＩＧＦだというのは、皮肉なのかもしれない。