さるルートから、ニック・ボックウィンクルのアメリカの試合のDVDを入手しました。

ガニア、バション、マーテル、ランザといったAWAの強豪ばかりでなく、ハンセン、ブロディ、ホーガン、なんと、フレアーとのシングルが目白押しでした。


ただ、体力、気力が充実していないと、なかなかつらいものがあります。

教科書、参考書の類は、まじめに見ると、眠くなるのが、常ですから。


フレアーは、誰と試合しても、フレアーの試合になる、といわれていますが、改めて、ニックの試合を見ると、ニックの試合は、誰とやっても、相手の試合になります。

相手を光らせるだけ光らせて、最後の最後に、ダーティな手を使い、王座防衛。

ニックの試合には、ヒーナンがつき物ですが、このマネージャー乱入は、40年経った今でも、WWEで使われるスタイルです。

70年代に生まれた試合展開が、今でも、連綿と受け継がれているのを確認できただけでも、かなり、良い買い物をしたと思います。


最近、新日本やノアしか見ることがないのですが、日本のプロレスは、最先端を走りすぎるあまり、何か、大切なものを置き忘れているような気がしてなりません。

「昔は良かった」という話をしているのではなく、たまに、古典を見直すと、今のプロレスに見られない面白い攻防に出会えるのが、最近の楽しみの一つです。


ハンマーロックとアームロック、アームシザースとアーム・バー、この攻防だけで、10分持たせられる選手が、今、日本にどれだけいるでしょうか?

あぁ、当然、白目はなしですよw

そして、この攻防が、試合終盤、思わぬ結果を招くわけです。

この腕攻めから、フィニッシュに至る攻防は、良質の推理ドラマの謎解きを見るような面白さです。


ニックの試合は、フレアーとはベクトルが違う負けないレスリング。

こんな試合は、そうそう見られるもんじゃありません。