まぁ、あれだ。

ぶっちゃけた話、ターザン山本に踊らされて、SWSが大嫌いだった頃があります。
特に嫌いだったのが、冬木。
当時のライガーが、週プロのインタビューで、「腹の出たレスラーは、練習不足!」とばっさり切って捨てたのが、そのきっかけ。
いや、実は、その前のフットルース時代から、アレでソレな所はあったんですが、うん、今となっては若気の至りです。

で、SWSが解散して、天龍率いるWAR、ジョージ高野や谷津、若松が所属するNOWに分裂し、プロレス界にインディー団体をばら撒くきっかけを作ったわけです。

で、WAR。
SWSは、嫌いだったんですが、なぜか、WARははまったんですね。
まず、洋物大好きな俺が、定期的に、WWFの選手をブッキングしてくれたのが、めちゃくちゃ、うれしかったです。
旗揚げ戦で、リック・フレアーと天龍のWWF世界戦が、三本勝負で行われたのには、大興奮しました!
その後も、テイカーさんやハク、アースクェイク、ウォーロードといった日本になじみの深い選手が来日していましたので、たまにレンタルにならぶのを、一生懸命、アレしてました。

この頃の新日本、全日本は、三銃士、四天王プロレスに定番外人(ベイダー、ビガロ、ノートン、ホーム、ハンセン、スパイビー、ウィリアムス、ゴディ)との戦いが、お約束でしたので、それ以外の外人が見られる団体が、ソレはもう大好きで、大好きで(略)。

ちなみに、クリス・ジェリコの初来日は、FMWですが、ブレイクしたのは、冬木軍の一員として、ライオン道になってから。
さらに言えば、今、スマックで大活躍しているミステリオJrは、初来日が、WARです。

そして、超ブレイクしたのが、新日本との対抗戦!
これを機に、WARを見る目ががらりと変わりました!

天龍が、長州、猪木、橋本、蝶野、馳、武藤を次々とピンフォールし、受けのプロレスのすごさを見せ付け、いや、個人的には、新日のレスラーがピンフォールしすぎるんで、かなり、むかついていたんですが、ソレを差し置いても、攻めの新日、受けの全日の歯車のかみ合いっぷりが、もう病み付きだったんですね。

ジュニアは、ライガー&サムライが、ウルティモ&折原、維新力、さらには、ライオン道にランス・ストーム、あ、安良岡に、バトレンジャーもいたな、と、激しい戦いを繰り広げ、この戦いの輪は、みちプロも巻き込んで、第二回のスーパーJr開催につながるんですよね。

そして、ヘビーは、天龍、原、石川、冬木、北原、が、新日本勢と熱い戦いで、もう、最高!でした。

結構、順調だったんですけど、まぁ、お約束の内部分裂で、石川が去り、冬木が去り、どんどん弱体化して、団体は消滅するんですが、その直前まで、真FMWや相撲軍団、NOW残党、SPWFとかとのインディーの受け皿として、結構、面白い勝負があったんですよね・・・。

レッスル&ロマンスで、WARだったんですが、解散直前には、レッスル・アソシェーション Rに名前を変えた、らしい、です。

新日に、真っ向勝負を挑み、見事な散り様を見せたWAR、所属選手は、まだまだ、がんばってます。


俺的WAR名勝負

ベスト3

第三位
長州 対 阿修羅原
試合開始前、リングで対峙した原が、マイクを持って、一言。
「長州!今日は、ラリアットでいこう!」
そして、ヒットマン一閃!
起き上がったところで、長州に二発目のラリアット!
三発目を狙いロープにとんだ原に、リキ・ラリアットの逆襲!
人差し指を立てながら、よろめく阿修羅に、二発目のリキ・ラリアット!
ブレーンバスター、頭突きで反撃する原に、「ラリアットでやるんじゃなかったんか!」と野次が飛ぶが、そんなのは、気にしない!と阿修羅が、なりふり構わず、反撃!そして、ヒットマンを狙うが、やはり、リキ・アリアット!
たかだか8分足らずの試合だったが、飛び交ったラリアット10発以上!
ラリアット・プロレスは嫌いな俺も、これには、脱帽です!

第二位
ライガー&金本 対 ドラゴン&折原
もう、書ききれません!
対抗戦男の金本は、折原をびっしばし苛め抜き、折原も、不器用ながら、この3人に一生懸命ついていきました。
気迫が、技量の差を上回った試合です。
この頃の、折原は、フランケンやれば、自分の頭ぶつけるわ、ケブラータやれば、あさっての方向に飛んでいくわ、見ているほうが心配していましたが、何より、気持ちで負けてませんでしたから、いろんな意味で応援していました。

第一位
橋本 対 冬木 二連戦
新日、WAR、それぞれのリングで行われましたが、ごめんなさい、ガチでないてました。
冬木さん、今まで、ごめんなさい!
橋本のケリ、受けるのって、大変らしいんですよね。
新日で、まともに受けてたのは、藤波とベイダーくらいじゃないですか?
ましてや、対抗戦の舞台で、橋本のケリって言ったら、もう、痛いとか痛くないとか、そういうレベルじゃないですわ。
死ぬって、話ですよ。
橋本が蹴るたびに、冬木が、
「このやろーーー!こい、このやろーーーー!」
って、胸出して、受けるんですよ!
まだ、変な柄のタイツはいていた頃ですね。
結局、DDTで強引に押さえ込むんですけど、攻めも攻めたり、受けも受けたり・・・。
あの試合見て、プロレスの見方が、変わりました。

橋本も冬木も、早すぎました…。

たまに、WAR、見たくなります。