あえて、時流に乗って、ヤオガチ問題を、上から目線で、えらそうに語ってみる。


某巨大掲示板のプロレス板では、これ見よがしに、相撲とプロレスの八百長、やらせ関連について、喧々諤々である。


さて、打ち合わせがあるとか、台本があるとか、あると思う人は、そう目で見ればいいと思うし、絶対にない、『ノアだけはガチ』とか『ストロング・スタイル』とか、そういうこだわりを持ち続ける人は、ソレを貫き通してほしい。


しかし、現実を見てほしい。

誰がなんと言っても、100キロ級の人間が、殴る蹴るどつく投げる落とす極める、それだけで飽き足らず、噛み付く刺さる砕ける飛ぶ落ちる、こんな有様が、日常茶飯事で行われているのだ。


あえて、問う。

「今から、あなたに一万円あげますから、有刺鉄線でぐるぐる巻きのバットで、思いっきり、頭を殴らせてください」

とか、

「今から、あなたに、五万円あげますから、150キロのボディプレスに耐えてください」

とか、

「今から、あなたに十万円あげますから、2メートル、120キロの人間と20分間殴り合ってください。段取りはきめておきます」

とか、

「今から、あなたに三十万円あげますから、ノーロープ有刺鉄線電流地雷爆破が設置されているリングに上がってください」

とか、言われて、さぁ、ソレを実行できる人種が、どれくらいいるだろうか?


我々が、プロレスラーに求めるものは、「非日常}。

常人にできないことをやってのける、ソレを感じさせてくれる、等身大のヒーロー。

強さと怖さといかがわしさを、同居させている存在こそが、プロレスラー、である、と、信じたい。


ところが、今回の力士の情けないことといったら、まったく、幻滅させられた。

「十両から陥落すると給料がもらえなくなる」

「この間貸しておいた星を、返してほしい」

「今度、番付が下がったら、かわいそうだ」

このあほぅどもが!

貴様らのお給金は、観客やタニマチが、お前らに夢を託したその代償だと気づけ、この愚鈍ども!

『ごっちゃん体質』がどうとか『昔からの習慣』とか、そういうレベルではないのだ。

客が払った金に対して、満足な結果が得られなかった場合、本来、客は離れていき、お飯のくいっぱぐれ、になるのだ。

お前らは、高い給料をいただいてるなら、それなりに、夢と希望を、観客に返さねばならんのだ!

相撲ファンは、優しいぞ。

会場で、誰一人、不平不満を言う奴なんか、いない。


プロレス・ファンを見ろ!

気に入らなければ、ブーイング。

罵声、野次だけで満足できなければ、ものが飛び交い、挙句の果てに、会場で放火する奴もいた。

リング・アナウンサーがファンの前で、土下座して謝り、それでも足りないと、控え室まで押しかけようとして、連行される熱い奴もいる。


体制と歴史に胡坐をかき、切磋琢磨を忘れた相撲取りどもよ、頭の上についている髷をすべて、切り落とし、坊主になって、一からでなおせぇいい!