キャッチ・アズ・キャッチ・キャン・レスリングの指南のビデオはないですか?
研究熱心な先輩レスラーから、そんなメールをいただいたのは、先週のこと。
はて、どの試合を見せようか、と、頭を悩ませたのだが、そもそも、キャッチ・レスリングの定義って、なんじゃらほい、と、16BITの脳みそをフル回転させてみた。
もともと、キャッチ(略)は、ヨーロッパのアマレス・スタイルをプロレスに取り組んだものが、ルーツ、みたいなもんだと思ってくだせえ。
ボクシング用のリングに緩々なロープ。
そんな硬いリングで、スープレックスなんか仕掛けようもんなら、ガチで、けが人続出なわけで。
そこで、発達していくのが、サブミッションとスープレックス。
試合形式は、ラウンド制。
そうしないと、第一次UWFみたいに、延々と関節技の攻防だけを見せられることになるんだね。
今でこそ、プロレス技として認知されているコブラツイストも、実は、キャッチの股裂きの変形技で、アマレスが発祥。
ボディ・スラムやアームホイップも、キャッチの技術の流用から。
つまり、プロレスは、キャッチの技術を流用することにより、大きく進化したわけだ。
その中で、キャッチに特筆したのが、カール・ゴッチやビル・ロビンソンでお馴染み、蛇の穴こと「ビリー・ライレー・ジム」。
倒されようがすかされようが、絡みついて関節を取りに行く。
危険な投げを打つ。
そのスタイルは、徐々に毛嫌いされ始め、日陰に追いやられてしまう。
その象徴が、ゴッチであり、表舞台に引っ張り上げたのが、猪木の提唱するストロング・スタイルなんだな、きっと。
猪木が使う、独特のネックロックは、ゴッチ式。
ロビンソンと戦ったドリーが、しっかり、ソレを自分の技として使ってた。
あくまでも、独断と偏見だけど、俺が見た中で、プロレスの中に、キャッチをうまく取り入れているレスラーは、
1 スティーブ・ライト
2 WCW時代のリーガル
3 ドリー・ファンクjr
4 ジョニー・セイント
5 藤原義明
6 初代ブラック・タイガー
じゃないかと、思う。
あくまでも、自分が見た中で、という、ごくごく狭い範囲だけど。
スティーブ・ライト対初代タイガーのWWFjr戦のような試合ができたら、次の日、死んでもいいかもw
ジョニー・セイントのキャッチを見たときは、鳥肌が立った。
アレこそ、まさに、神業。
ん?おちがないぞ?