マサト・タナーーカ!

日本が生んだハードコア・ファイター、田中マサト。


FMWで、大仁田厚の付き人を務めた後、正規軍の一員として活躍。

大仁田引退後は、ハヤブサの脇を固めるサポート役として、重宝されていたが、団体の方向性に、疑問を抱き、一時離脱して、ECWに参戦。

そのタフネス振りが、ポール・E・デンジャラスリーの目に留まり、日本人で唯一のECWヘビー級チャンピオンの座に着く。

しかし、経営難に陥る新生FMWの要請を受け、しぶしぶ、帰国。

トップとして、冬木軍と抗争を続けるも、邪道&外道&中山とコンプリート・プレイヤーズを結成し、FMW離脱。

その後、新体制の全日本やZERO-ONEに参戦し、タッグ王者になったり、ローカルな世界チャンピオンになったり・・・。


ハードコア・スタイルを貫き通してきたため、全身傷だらけで、特に、肩のダメージは深刻。

手術により、何とか、プロレスができるようにはなったけど、テーピングでがっちり、固定されている姿は、痛々しい。


ここ何年かは、邪道とともに、肉体改造にいそしみ、見事な細マッチョに。

体への負担が減ったのか、今まで以上に、激しいファイトを展開している。



俺的ベストマッチは、ECWワンナイト・スタンドでのマイク・アッサム戦。

あれだけECWのハードコア・スタイルを小ばかにしていたカート・アングルやJBLが、ガチで見入っていたのが、とても、印象的。

あの場外へのアッサム・ボム→ノータッチ・トペ→場外フォール負けは、まさに、ハードコア・スタイルの頂点のきわみ。


もう少し、評価されてもいいと思う選手だけど、活躍の場が限定されているので、いまひとつ、突き抜けられない印象が強いなぁ・・・。