9.左右挑鞭 転体動作の途中、引き上げた鞭杆は地面に対して約45度の位置に置き、後ろ足は引きつけて、そのまま前へ送り、虚歩とする。虚歩は前足爪先を斜め内側方向に向ける。
鞭杆はそのまま角度を変えずに突き下ろし、虚歩に踏んだ前足の膝上外側の太腿に沿わせて差し込む。
10.左右横撃 架鞭の動作は腹前で鞭杆を水平に持ち、頭上まで押し上げる(U字溝の内側をなぞるような軌跡)。高さは額の上、拳1~2コ分ぐらい離したあたり 。横撃は鞭杆を握っている手は額の前。反対の手は肱の内側に添える。
12・13.右(左)下勢掃鞭左(右)蹬脚 下勢掃鞭の完整時、斜め上方に置いた手は指先を鞭杆が向かう方向と一致させる
その後、手首を伸ばして指先を軸足つま先方向に向け、顔もそちらへ向けていく。一方で鞭杆はぶら下げて肩に担ぎ、軸足つま先方向へ左右の肩を入れ換えて突き込んでいって点鞭とする。さらに手首を沈め・上げして、鞭杆を振り出し、さらに点鞭を打つ。
点鞭から蹬脚への移行時、穿鞭の動作を入れる(鞭杆を進行方向、顔の高さを目標に突く)。片足立ちになるときは鞭杆を体側に垂直に持ち、顔を横に向けて軸足への重心移動をリードする。重心が載ったら進行方向に視線を切り換えて足を引き上げ、蹴り出す。
14.歇歩下戳 突いていく鞭杆の高さは、突き始めの立位の時は鳩尾やや下ぐらい、歇歩完整時は肩ぐらいとなるが、終始同じ高さで鞭杆を水平に突き通すようなイメージをもって、滑らかに動作する。
15.虚歩攔鞭 定式完整時、鞭杆は体の正面を守る。
16.左右雲撥鞭 前動作の攔鞭からの移行時、顔を右真横に向けて体を右に回し、鞭杆を体前に抱えにいき、左手が顔前を通過したら進行方向に視線を移して撥を打つ。
転体時はすべて顔は、一旦横に向けて雲(転)の動作をリードし、体前でクロスしていく手が顔前を通過したら正面を見て撥の動作をリードする。