映画「夢みる小学校」上映会、感想シェア会。
とても良い時間でした。
上映終了後、良い話も沢山聞けました
生涯学習センターにて。
長文になってしまいますが感想を書いておきます。
まずは、素晴らしい映画を見せていただいた「Kodona」(こどな)さんに深く感謝申し上げます。
Kodonaはこどもを心の真ん中に置く人。こどもと大人の混ざりあい。
映画を見ると学校における大人と子供の向き合い方を考えさせられる部分が沢山ありました。
今、私が演劇教育で考えている事に近い話も出てきました。先生と生徒ではなく、ただ大人と子供として学びあう関係である事。
子供を信じて待つ事の大事さ。
教えてあげているという考え自体が傲慢で、その大人の態度こそが、子供達が自身で学ぶ楽しみを奪っているのではないか。
そして、その傲慢さが今至る所でハラスメントを生んでいるのではないか。
そんな事を考えさせられました。
じゃあ大人に出来る事はないのか。
「きのくに子どもの村学園」の子ども達を中心に映画は進みますが、私は映像に余り映らない大人の皆様のサポートが素晴らしいのだろうと思います。適切な状況で適切な言葉がけとサポートをしているのだと思います。
点数を付けた通知表はありませんが、1人1人の成長度を書いた通知表は渡している訳です。
大人からすると、点数で判断した方が間違いなく楽なのだと思います。
でも、そこを手間とせず、1人1人を子ども扱いせず1人の人間として、しっかり向き合っているからこそ、皆が自分は大事な人間だと感じながら成長して行けているのだと思います。
そこさえあれば、人は強く生きて行けるのだと思います。後は自分のやりたい事に向かって子どもは勝手に頑張るんだと。
漫画の「ドラゴン桜」にもそんな話出てきますね。
この映画に出てくる「きのくに子どもの村学園」「伊那市立伊那小学校」「世田谷区立桜丘中学校」だけが特別なのでは無いそうです。
通知表をはじめとした、今の教育スタイルは法律で決められている訳ではなく、上記の学校も国の認可を受けてやっているそうです。
だとしたら、必要なのは今までやってきたからとかではなく、本来は不要なものを捨てる勇気なんだと思いました。
この映画の締めくくりに出てきた言葉が忘れられません。
学校の主権は子どもと保護者にある。
残念ながら、力が無いと、なかなか変化を起こすのは難しい世界です。
「踊る大捜査線」の「正しいことをしたかったら偉くなれ」はもう悔しいくらいに事実です。
ただ、自分が今偉くないとしても、偉い人に助けてもらう事は出来るかも知れない。少しずつでも偉くなる道を歩きながら、諦めず理解者を増やして行くしか無いのだと思います。
私は今年度から子どものPTA活動に参加する事にしました。良く考えたら子どもがいる時代にしかやれない事ですから。知らない事だらけで、眼から鱗な日々ですが、今のところ、とても楽しいです。
今まで出会えなかった人とも話をしたり、自身の学びを深められています。
昨年から学んでいる演劇教育も、今年度から登録している岡山県文化連盟文化人材バンク登録講師も全てが新しい学びで挑戦。
自分の好きな事だから、自分で選んだ事だから楽しいです。
そう。本来は新しい事を学ぶのは楽しい事なんだ。
何で勉強はつまらないものなんだ。
何で仕事は大変じゃなきゃ駄目なんだ。
もうそうした考えは、今終わりにして、楽しみながら人生を歩もう。
今日の映画に出てきた子ども達は間違いなくこれからの人生にワクワクしていました。それで良いと思います。
一緒にワクワクしながら、毎日を生きられる。そんな場所を作って行きたいですね。
8月にも別の映画の上映会があります。また是非足を運びたいと思います。