私はがん経験のある社労士です。治療と仕事の両立、就労に不安のある方にいろいろお伝えしたいとブログを始めました。
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治療と仕事を両立したいと思っても、
職場に復帰したら
体力や治療の副作用などで
今までと同じ業務に就くことが困難だったり、
就業時間が短縮されたり、
配置転換があったりして、
やむを得ず退職することがあるかもしれません。
本来、離職票が届いてから
ハロワークに
求職の申込みに行くのですが、
退職後、次の仕事を探したくても
治療に専念するなどの理由で
再就職が難しいときもありますね。
そんなときのために
受給期間の延長(雇用保険)という制度があります。
受給期間の延長ができる理由
(1)妊娠・出産・育児(3歳未満に限る)などにより働くことができない
(2)病気やけがで働くことができない(健康保険の傷病手当、労災保険の休業補償を受給中の場合を含む)
(3)親族等の介護のため働くことができない。(6親等内の血族、配偶者及び3親等以内の姻族)
(4)事業主の命により海外勤務をする配偶者に同行
(5)青年海外協力隊等公的機関が行う海外技術指導による海外派遣
(6)60歳以上の定年等(60歳以上の定年後の継続雇用制度を利用し、被保険者として雇用され、その制度の終了により離職した方を含む)により離職し、しばらくの間休養する(船員であった方は年齢要件が異なります)
※手続きについてはハローワークでご確認ください
求職者給付は、被保険者が離職し失業状態にある場合に、失業者の生活の安定を図るとともに、求職活動を容易にすることを目的として支給する、いわゆる失業補償機能をもった給付です。
再就職を目指す方を支援する制度であるため、
就職したいという積極的な意思、
いつでも就職できる能力(健康状態・家庭環境など)があり、
積極的に求職活動を行っているにもかかわらず、就職できない状態にある人が受け取れるものです。
退職せざるを得なくなったり、
治療でお金がかかるのに受給期間が延長されたりしたら、
辛いですよね。
こんなときは、
ハロワークの長期療養者支援部門に相談しましょう。
(がん診療連携拠点病院等の出張相談もあります)
※以下厚生労働省HPより
長期療養者就職支援事業(がん患者等就職支援対策事業)
近年、がん患者の5年後生存率がおよそ60%以上までに向上している状況の中、がん・肝炎・糖尿病等の疾病により、長期にわたる治療を受けながら就職を希望される方(長期療養者)への就職支援の推進が社会的課題となっています。
厚生労働省では、長期療養者へのきめ細かな就職支援を行っています。
支援の対象となる方
がん、肝炎、糖尿病等の疾病により、長期にわたる治療等のために離職・転職を余儀なくされた方であって、就職を希望する方などが対象です。
※在職中であっても、就労の継続や退職に係る相談等、安定所の助言・支援を希望する場合には対象となります。
治療と仕事の両立が難しいケースはさまざまです。
・働きたくてもこれまでと同じ内容だと仕事の継続が困難
・今までの職場には就業可能な仕事がない
・仕事の内容や就業時間によっては働けるため、転職を考えている
・病状によっては治療に専念
治療に専念せざるを得ない場合でも
相談先はあります。
心が折れそうになることもあるかもしれませんが、
諦めないでくださいね。
お読みになった患者様、ご家族様の心に
どんなときにも
希望の光が差し込みますように