私はがん経験のある社労士です。治療と仕事の両立、就労に不安のある方にいろいろお伝えしたいとブログを始めました。

 

社会保険労務士、治療と仕事の両立支援コーディネーターの知識を活かして、がん患者さんやご家族のサポートをしたいと考えています。

 

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ずいぶん前の話です。

社会保険庁のころ、年金事務所も社会保険事務所という名称でした。

社会保険庁が解体されて、日本年金機構がスタートしたのは、平成22年1月のことです。

 

 

社会保険事務所で、

担当地区の国民年金保険料の未納、滞納者を訪問して

アドバイスをしていたことがありました。

 

納めるのが厳しい人には免除申請の説明をし、書類を預かったり、不在時は郵送できるようにします。

 

納付書を失くした時は、再発行の手続きをします。口座振替の申込書を受理したり、

毎月集金のため訪問することもあります。

 

相手の状況を聞きながら、より良い方法を考えるのです。

 

土日祝を含め週4日戸別訪問し、

平日の1日は事務所出勤です。

上司に報告と相談、そして預かった書類などを提出します。

 

集金だけは出勤日まで預かるのではなく、すぐに社会保険事務所が指定する口座に入金します。

大切な保険料ですから、相当神経を使います。

 

1日40件前後くらいでしょうか。

アポなし訪問でも、面談率は良かったです。

 

ずっと訪問していると、年金のことなどいろいろ聞かれます。

日ごろ疑問に思っていても、どこで聞いていいかわからなかったりするからです。

 

「事務所では聞きにくくて」

そんな話を何度も聞きました。


もちろん、公的機関の窓口担当者は、

お客様にわかるようにと、みな一生懸命対応しています。

 

それでも、いくつもの窓口があるので、 

隣の人に聞こえるのではないかと気にしたり、

どう聞いていいかわからなかったり、

説明してもらったけど

あまり理解できなかったり・・・

 

その点こちらから訪問すれば、気兼ねなく聞けていいと、よく言われました。


事務所でそんな話をしたら

「ホームとアウェイの違いやね」

そう言われて、なるほど!と思いました。

 

知りたいことを、周りを気にすることなく聞ける。

わからなければ何度でも聞ける。

その安心感を大切にしたいと考えました。

 

また、即答できないことは必ず事務所で確認してから、次の訪問の約束をしたりしました。


 

戸別訪問の仕事を辞めてからは、

年金事務所や市役所の窓口業務が多くなりました。

「ホームとアウェイの違い」

と言われたことを思い出し、

気兼ねなく質問していただきたいと思って取りかかりました。

 

この時の経験が、社労士を志す原点になっています。

※実際に受験勉強に取りかかったのは、何年も先になりましたが。

 

いろいろな考えがありますが、私は個人のお客様のための社労士でありたいと思っています。

 

 

お読みになった患者様、ご家族様の心に光が差し込みますように