定期健康診断、特定健診を受けましょう。

☆健康診断でよく目にする「高コレステロール血症」や「高トリグリセライド血症」をまとめて「脂質異常症」と呼びます。特に、LDLコレステロール=悪玉コレステロールとして有名ですが、最近では「non-HDLコレステロール」の値を指標とする流れがあります。

因みにnon-HDLLコレステロール値=総コレステロール-HDLコレステロールで求められ、目標値は95~169mg/dlです。

以下、「アステラス製薬」さんのサイトより引用。https://www.astellas.com/jp/health/healthcare/dyslipidemia/basicinformation03.html

血液検査で測る脂質値

LDLコレステロール値

挿絵LDLコレステロール(悪玉コレステロール)は、血管や組織に運ばれる途中のコレステロールであり、この値が高いと動脈硬化が進みやすくなります。

健康な方のLDLコレステロール値は140mg/dL未満で、140mg/dL以上になると、高LDLコレステロール血症と診断されます。ただし特定の病気をお持ちの方は、120~139mg/dLになると境界域高コレステロール血症と診断されます。

LDLコレステロール値の検査方法には、総コレステロール、トリグリセライド(中性脂肪)、HDLコレステロール(善玉コレステロール)の値から計算で求める計算法*と、LDLコレステロールの値を直接測る直接法の2種類があります。

LDLコレステロール値の計算式(Friedewaldの式)

LDLコレステロール値の計算式(Friedewaldの式)の表拡大する

HDLコレステロール値

HDLコレステロール(善玉コレステロール)は、血管や組織に余っていたコレステロールがHDLに回収されて肝臓に戻る途中のコレステロールであり、この値が低いと血管にコレステロールがたまって動脈硬化が進みやすくなります。

HDLコレステロール値が40mg/dL未満の場合に低HDLコレステロール血症と診断されます。

トリグリセライド値(中性脂肪値)

トリグリセライド(中性脂肪)が高いと動脈硬化が進みやすくなると考えられ、極端に高くなると急性すい炎を引き起こす危険性もあります。

健康な方のトリグリセライド(中性脂肪)値は、50~149mg/dLですが、150mg/dL以上になると、高トリグリセライド血症と診断されます。

総コレステロール値

すべてのリポ蛋白に含まれるコレステロールをまとめて測定した数値です。いままではこの総コレステロール値が220mg/dL以上の場合に、高脂血症と診断されてきました。しかし、総コレステロール値よりLDLコレステロール値の方が、より動脈硬化との関係が深いことが分かってきたため、現在、脂質異常症の診断基準には含まれていません。

non HDLコレステロール値

総コレステロール値からHDLコレステロール値を引いた値をnon(ノン) HDLコレステロールと言います。通常、LDLコレステロールよりも少し高い値になります。LDLコレステロール値はトリグリセライドが高いと測定値の信頼性が低いという問題があります。この問題を解消するために、LDLコレステロール値とともにnon HDLコレステロール値が新たに使われるようになりました。