2009Jリーグ第33節ガンバ大阪戦。
よく晴れた秋のある日
カシマスタジアムは熱気に溢れた。
今年のリーグはここカシマスタジアムで浦和との戦いで幕を開けた。この時から暫くは鹿島が独走したのだった。でも、このまま独走していたら正直、今の気持ちの高ぶりは無かったかもしれない。
まさかの鹿島の失速で混戦状態となり、ずっと守ってきた首位の座を清水や川崎に奪われたあの時。
大抵のチームはココで終わってしまうだろう。
でも何故だろう
アントラーズというチームは独走よりも逆転がよく似合うんだよな。
世間は見慣れた鹿島の強さよりも、新しい勢力に注目するようになっていた。
でも鹿島は死んでなかった。
見事に立て直したのである。
5連敗、最悪だった時、オリヴェイラが感じた事があった。
普通、これだけの常勝チームが5連敗もして首位陥落したらブーイングは当たり前。
でもサポーターは文句をグッと飲み込み声援を送り続けた。
オリヴェイラは“この人達の為にも絶対に勝たなくてはならない”と感じたらしい。
そういえばあの時期、選手達だけに責任は無いと試合後のゴール裏に自ら向かった監督だった。
でも一度手放した首位の座を取り戻すのは並大抵のものではなかった。でも鹿島の諦めない精神力は前節遂に首位返り咲き。川崎には悪いが、まだまだ川崎の選手、サポーターには優勝の重圧に耐えるだけの精神力は無かったということですね。
以前のブログで書いたこともあるんですが、正直今シーズン序盤は簡単に物事が運びすぎた。そのおかげで選手同様、俺達サポーターも慢心が芽生えたのだろうと思う。そんな俺達にサッカーの神様が優勝の尊さ、3連覇の尊さを改めて説いたのだろう。「お前達は本当に優勝したいと思っているのか?2連覇して慢心があるんではないか?優勝するというのは尊いもの。もう一度気持ちを見せなさい」という感じでね。(あくまでも俺の勝手な解釈ですが)この優勝を前にして我々がここにいれるのは不思議な位です。ウチが負けた時に他のチームも追従したりと、今思えば神様が俺達が気づくのを待っていたかのようです。
今、改めて。。。
3連覇したい。
今は誰にも負けない位、喜べる自信があります。
そして今日、優勝の可能性があるガンバ大阪戦。
優勝を期待して集まった今季開幕戦以来の3万人超え
でも今節さすがに川崎も意地を見せるだろう。
他力ありきの今節の優勝ですから、俺達は焦らずに目の前の戦いに集中すること。
何より、この一戦に勝利しなくては優勝はありませんからね。
ともあれ、この日カシマに集まった3万5千人のお客様は今季のリーグ戦ホーム最終戦ということもあり、スタジアムをレッドカーペットならぬレッドステージへ作り上げた。
素晴らしい雰囲気でした。まさにスタジアムを包むレッド愛、これが本当のホームです。
こんな雰囲気が毎試合味わえたら最高なんだけど。。。皆さん普段からもっとスタジアムに来てくださいよ。
普段長いと感じる時もある開場からキックオフまでの3時間ですが、この日は更に長い3時間40分。でも不思議と長く感じなかった。
この雰囲気をいつまでも味わっていたいような気分です。
さて、いつもは白さが目立つ2階バック、サイドスタンドに鹿島サポが誇るビックフラックが次々と現れた。
いよいよキックオフ。雰囲気は最高潮です。
ガンバさんには悪いけど今日は“かませ犬”になっていただきます。
今日は数々の試合を見てきたスカパーの実況アナが、カシマスタジアムで過去に経験が無いと言わせる程の応援の音量とパワーが選手支え、背中を押していきます。
前半ガンバのFK
遠藤がボールをセットするとゴール裏から最高?のブーイング。
思わず実況アナも「こーれはすっごいブーイングですねー」とつぶやく
FKは当たり前に失敗すると全方位のスタンドから拍手がおこる。
気持ち良過ぎです。
前半は両チームともに得点無し。
よくJリーグの試合であるのが、相手の攻撃を警戒するあまり、お互いに良い所を消しあいつまらない試合になることがありますが、この2チームにはそれがありません。
お互いに自分達の良い所を出しているし、それを貫こうとしている。
両方のサポーターじゃなくても楽しめる試合ではないでしょうか。
守備も気持ちが入っています。
岩政、伊野波、小笠原。。。いや全員で守っています。体で止めていました。
後半開始。
得点こそ入ってませんが、全く焦りはありませんでした。
選手達を信頼しているのは勿論、この雰囲気が味方ですから、後半俺達の目の前での歓喜を確信していたのです。
そしてカシマスタジアムに歓喜の時が訪れます。
後半11分
ハーフライン際で小笠原がインターセプト、スルーパスに反応した興梠がフェイントで振り切りゴール左隅に待望の先制ゴール。興梠は言う。「信じて走っていれば必ずボールが来るんです」と。。。そしてスカパーの解説者・川勝さんは「鹿島の連動性はいいです。頑張って走った選手を決して無駄にしないですからね。」と褒めていました。
今季の鹿島の戦い方は先制逃げ切りが多かった。試合後のオリヴェイラが“今日のゴールはサポーターの皆さんへのお礼”とコメントしたように今季一番の爆勝へゴールラッシュが始まる。
先制から2分後
後半13分
マルキの豪快のミドルがはじかれ、こぼれたボールにつめていた野沢。
またしてもキレキレの男は綺麗な放物線を描きながらのループでゴール左隅のサイドネットに。早くも2-0ミスタークライマックス健在です。ウマイ!
ここで一方的な展開と思われたが、15分ガンバ二川に1点献上。
しかーし鹿島劇場はまだ終わってませんでした。
後半17分
左サイドに流れた野沢からセンターへのグラウンダーの折り返しに興梠がシンプルに合わせ今日2点目、3-1でガンバをつき離す。
実に6分間で両チーム合わせ4点のゴールが生まれた。
ルーカスが2枚目のイエローで退場となり1人少なくなって更に歓喜はまだまだまだ終わらなーい。もうこうなるとガンバは完全にキレたようです。サポも固まりましたね。
本山に代わりダニーロ
いつもの流れではありますが、本山の存在大き過ぎます。
篤人に代わり増田
増田の安定感、オールマイティーはチーム力アップに貢献しています。
しかし、篤人は怪我だったらしいですね。残念です。
興梠に代わり田代
今日も素晴らしい仕事でした。交代の時はスタジアム全体から最大級の賛辞に値する拍手がありました。目標ゴール数まであと2つ
そして後半40分
ダニーロからのスルーに反応して抜け出した田代がGKよく見てゴールに流し込み4-1
そしてそして
今日の最後は後半ロスタイム
バックスタンド側から野沢があげたセンターリングに、ゴールまん前でダニーロが頭で合わせてダメ押し5-1
この試合をスタジアム、テレビで見た鹿島ファン皆が幸せと感じた内容だったんではないでしょうか。選手が良かっただけではない、スタジアムに集まったサポが声が選手達のモチベーションであったのは間違いないのです。選手達のプレーからサポーターの歓喜、歓喜から選手達は高揚していく。スタジアムにはそんなループがあります。それが前節、野沢がコメントした鹿島の選手とサポーターの一体感。(前節、試合後の野沢のコメントの一部。レポーター「最後、ゴール前で挨拶していましたが、サポーター一体感がありますねー」野沢「ハイ、それがウチの売りなんで」)
結果5-1の爆勝
しかし川崎も意地の1発で勝利。今日の優勝はなくなりました。
でもそれでいいじゃないですか
次節、スッキリと勝って自力で決めましょう。
試合後はリーグ最終戦ということでセレモニーがありました。
サポーターからオリヴェイラ・コールが送られると監督は投げキッスで応え。。。
オリヴェイラ(挨拶)
「もう一度去年言った事を繰り返し言いたいと思います。まぁ正直、サポーターの皆さんが与えてくれる勇気と愛情、その感動を表す言葉は無い位です。このスタジアムにいる全ての人。。。本当に素晴らしいサポーターではないかと思います。本当にキツい時苦しい時に我々を支えてくれたんではないかと思います。」
(オリヴェイラ・コール)
「今日の勝利でもう一回タイトルに近づくチャンスを手にしました。但しまだ勝ち取ったわけではない、まだ1試合残っております。またあと一週間です。また勇気と声援、愛情全てを与えてください。そのあと一週間また頑張りましょう。僕の後ろに居る選手達全員は、彼らは皆さんの声援に常に応える強い気持ちでいます。引き続きこの声援と応援をあと一週間続けてください。それで全員が期待している3連覇という結果を出していきましょう。」
「共に戦えば必ずいい結果は得られます。あと一週間、共に力を合わせていい結果を出していきましょう。」
「アリガトウゴザイマス」
次節、埼スタの完全アウェイの中、限られた人数で乗り込む俺達。
カシマスタジアムでは昨年に続きパブリックビューイングが行われるようです。
去年、鹿島から札幌に届いた想い。
今年はお隣の県です。
スタジアムに乗り込むサポーターは行けないサポーターの想いを背負ってる事を忘れないでほしい。カシマに集まるサポーターは是非、埼玉スタジアムに想いを飛ばしてください。
後一つ
後一つです
皆で
皆でつかもう
前人未到
3連覇



