修学旅行かぁ。 | 新田鉄人「久慈だョ!全員集合」

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難病と闘いながらピンの鉄道芸人、その他で活動する、元本物の鉄道の駅員と電気部、さらに保線の経験を持つ、新田鉄人のブログへようこそ!岩手県久慈市公認、北三陸久慈市ふるさと大使。潜水士の資格取得済。



この団体列車は、JR東日本の余った特急型電車。大きな会社ならではの表示の「修学旅行」で、たまに時刻表にはないこういった列車と出くわすことがあります。首都圏では日光に向かうのが多く、日光線での長編成の往き来は圧巻です。
東武鉄道にも修学旅行に使われる列車があり、私の高校時代のクラスメートは小学校の修学旅行は東武線を使い、今は博物館に展示されている、旧性能でクーラーのない5700系と呼ばれたものだったそうです。
私の小学校時代も修学旅行は日光でしたが、全区間西武の観光バスでした。


埼玉県の大宮にある鉄道博物館に、かつて国鉄が走らせた修学旅行用電車の先頭部分が再現されています。まだ東海道新幹線が通るか通らないかの時代に、国鉄は修学旅行専用車両を持っていたのです。
写真は167系と呼ばれた修学旅行用としては新しい系列で居住性も大幅にアップしていますが、その前の155系や159系と呼ばれた系列は、修学旅行用ということで網棚が枕木方向だったり、ただですら狭いボックスシートですが途中での乗り降りがないため通路も狭く、通常の急行型電車のサイズのまま片側が3人ずつの向かい合わせでした。クーラーもありません。いつだったか、昔の「サザエさん」が放映された際、カツオの修学旅行が155系電車を使っていて意外にリアルでびっくりしました。
後年、中学校を中心に京都など長距離の修学旅行が新幹線に移ると、通常の急行型電車に装いを改めて使用を続けました。
私が国鉄の修学旅行用電車に乗ったのは、本来の役目を終えて大幅にリニューアルを受けた167系が一番多かったですが、高校時代はリニューアルをしたものの
急行型の設備を残した4両編成2本と、近くの電車区から借りた3両編成をつないだ11両編成で、臨時の東海道本線の夜行列車に使われることも多かったです。


こちらは、生徒さんが飽きないように客室に付けられたスピードメーターです。国鉄のマークが何とも味わい深いです。私が利用していた時代はもうありませんでした。
今は修学旅行列車は在来線も特急型。首都圏では特急「踊り子」で有名な185系を使うケースが増えましたが、特急型に乗れて恵まれてきました。