取り去られるか都営地下鉄と東京メトロの壁 | 新田鉄人「久慈だョ!全員集合」

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難病と闘いながらピンの鉄道芸人、その他で活動する、元本物の鉄道の駅員と電気部、さらに保線の経験を持つ、新田鉄人のブログへようこそ!岩手県久慈市公認、北三陸久慈市ふるさと大使。潜水士の資格取得済。

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都心部を網の目のように張り巡らされた地下鉄は、会社が東京メトロと都営地下鉄の2つがあります。度々合併の話は出ますが、黒字を出すもののこれまでの巨額の建設費用をまだ返済できていない都営地下鉄を合併するのを東京メトロがためらっている状態です。
それでも乗客からすれば東京都を中心に走る地下鉄には変わりはなく、経営が2つに分かれた状態では、都営地下鉄と東京メトロを乗り換えるとそれぞれの運賃を合算してから乗り継ぎ割引を適用という形となり、1つの会社で行くよりは高くなります。
現在都営地下鉄と東京メトロを改札機を通らずに乗り継ぎができるのは、三田線と南北線が合流する白金高輪駅だけですが、新宿線と半蔵門線を隔てる壁を来年3月までに取り除く工事が九段下駅で進行中で、完成すれば改札機を通らない運賃計算方法で乗り継ぎができるようになります。

荒川夢悟「テツろぐ」-東京メトロ8000系.JPG

現在、都営地下鉄と東京メトロの運賃の計算方法ですが、定期券については忠実に乗車経路通りとする一方、普通乗車券については改札外乗り換えで乗り換え駅までの運賃が高くなる場合を除き、経路に関わらず最短距離で計算した運賃で乗車できます。新宿駅から新宿西口駅に行く場合も、都庁前駅で乗り換えても良し、大江戸線を1周近く乗車しても構いません。池袋駅から新宿三丁目駅も、副都心線の急行で1駅ですが、丸ノ内線で行くのもありです。都営地下鉄と東京メトロの乗り継ぎに関しても、それぞれの最短距離の運賃から乗り継ぎ割引が適用されます。
これらを考えれば、合併が難しいなら、都営地下鉄と東京メトロの改札内乗り換えは増えたほうが便利になります。定期券はやはり経路通りの運賃計算ですが、複雑な路線を描く両社、乗り換えが多くても乗る時間が短いほうが良い人もいれば、多少の時間のロスがあっても分かりやすい経路のほうが良い人、また事情によって使い分けたい場合もあります。その度に運賃が変わるよりは、同じ額のほうが乗客にも優しくなります。
両社合併の壁は厚い状態ですが、これからも接続駅の壁は減ってゆくと良いと思います。