常磐線の特急がよりバラエティーが豊富に | 新田鉄人「久慈だョ!全員集合」

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難病と闘いながらピンの鉄道芸人、その他で活動する、元本物の鉄道の駅員と電気部、さらに保線の経験を持つ、新田鉄人のブログへようこそ!岩手県久慈市公認、北三陸久慈市ふるさと大使。潜水士の資格取得済。

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常磐線は、昨年の東日本大震災に関連する福島第一原子力発電所の事故の影響により未だに復旧の見込みすら立たない区間があり、放射能汚染のために故郷を奪われてしまった方々も多く、大変な被害を受けた地域を通ります。
震災前の計画では、新型特急電車E657系のデビューに合わせていわきを境に上野側をこれに統一、今まで「フレッシュひたち」として走ってきたE653系を北側で運転、新しい愛称の募集なども行われました。JR東日本が自社のブランド初の特急電車として登場させ「スーパーひたち」を中心に頑張ってきた651系では、同時に運用を離れる予定もありました。
3月17日に実施されるダイヤ改正では、新型車両E657系がデビューする一方で、予定が変わり651系が「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」の一部に残ることになりました。震災の影響もあり素直に喜べるものではありませんが、今後徐々に置換えが進んでゆくものと思われます。

荒川夢悟「テツろぐ」-東日本E653系.JPG

「フレッシュひたち」用のE653系は、いわき以北に回る予定がこの区間には線路が途切れた部分もあり、現在は普通列車のみの運転となっています。仮に震災がなかったとしてもこの区間の運転に限定するには両数が多く、その後の動きが注目されていました。
とりあえず3月のダイヤ改正では「フレッシュひたち」のうち約4分の3の運用がこの車両で運転され、グリーン車がないため時刻表でも簡単に見つけられます。
E657系の新製は続いており、それでもいずれは全ての常磐線の特急が新しくなるでしょう。時期は分かりませんが、これまで活躍してきた車両たちも、復興の足として少しでも長く走り続けてもらいたいものです。