だいぶ見やすくなったLED | 新田鉄人「久慈だョ!全員集合」

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難病と闘いながらピンの鉄道芸人、その他で活動する、元本物の鉄道の駅員と電気部、さらに保線の経験を持つ、新田鉄人のブログへようこそ!岩手県久慈市公認、北三陸久慈市ふるさと大使。潜水士の資格取得済。

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西暦が2000年台に突入する辺りから、車両の行先や種別、列車名の表示にLED(発光ダイオード)が本格的に使われ出しました。それまでは、一部の列車や車内のドアの上などにある案内表示器などに使用されていました。
LEDの利点は、何といっても寿命が長いこと。また、点状で様々な表示が可能で、フィルムに文字を描いて巻き取る幕式のように大掛かりにはなりません。また、車両の移動などで表示がこれまでと変わる場合も、プログラムを変えるなど比較的簡単に対応できます。
しかし、欠点もありました。最初の頃のLEDは照度不足で見にくく、色も黄色と緑と赤の3色しか出せませんでした。特に昼間は見にくいといった意見が多くありました。
荒川夢悟「テツろぐ」-西武6000系_0090.JPG
そして現在、技術の進歩でフルカラーLEDが開発され、大抵の色の表現が可能になりました。照度もアップして、室内の照明に使えないかというところまできています。さらに細かな表現が可能となり、小さい文字も表示されるようになっています。すっかり新型車両の行先・種別などの表示器の定番となりました。
但し、表示する文字が少なかったり、多くの色を必要としない地域の車両では、価格の安い従来の3色のものが使い続けられています。
荒川夢悟「テツろぐ」-西武新2000系_0072.JPG
一方で、写真などでも「細かさを最大に表現できる方法はアナログだ」と考える人もいます。確かに、見やすさは幕式には勝てない部分があります。
必要に応じて使い分けをするのが一番かと思いますが、フルカラーLEDの開発が鉄道にもたらした影響は、それは大きなものです。これからも、どんどん使用範囲が増えるでしょう。