誰のサインかはわかりませんが、真ん中のは花道の絵が書いてあるのでもしかして井上先生本人かも?
吉祥寺の映画館は席が埋まっていたので、今日は大泉学園のT.ジョイという映画館で鑑賞してきました。一服をかまし、いざ入場です。
特典なのか、ポストカードをいただきました。
ちゃんと、メインの5人以外の湘北メンバーのことも大事に思っている井上先生の愛を感じられるポストカードですね。
言うまでもなくスラムダンクといえば、少年ジャンプで連載されていた超人気バスケットボール漫画です。
連載が始まったころ、私はまだ小学生でした。
今思い返すと、あの頃のジャンプはすごかったですね。30年経った今でも読み返したい作品だらけのラインナップでした。
高校バスケットの物語ですので、当時の私の年代よりだいぶお兄さん達の青春スポーツ漫画でしたが、花道が元々ヤンキーということもありアウトローの要素もあれば笑えたり、泣ける場面もあり子供ながらに物語にのめり込んでいた記憶があります。
もちろん、アニメもリアルタイムで毎週見てました。
オープニング、エンディングテーマも毎回かっこよくて、曲を聞けばあの頃実家のブラウン管に釘付けになっていた風景が、いまでも頭に浮かびます。
怖いけどたまに面白いことを言う父親、ご飯が美味しくていつも優しい眼差しで兄弟を見守ってくれていた母親、ちょっと変わり者な一つ上の兄と、人懐っこくて甘えん坊な4つ下の妹。
家族みんなでリビングで過ごしていたあの頃にはもう戻れませんが、記憶の中だけでなら何度も戻る事ができます。
今日はスラムダンクを観終わったあと、ふと在りし日の家族の風景を思い出し、自転車での帰り道に涙がこぼれました。
もちろん、映画館でも何度も泣いたので、きっと涙腺が緩くなっていたんだと思います。
俺たちの桜木花道は永遠の16歳ですが、作者である井上先生の頭の中にはきっと20代、30代、40代の桜木花道がいるんでしょうね。
晴子さんとの恋の行方はどうなったのでしょう。
大好きになったバスケットのその先に、どんな未来が待っていたのでしょう。
井上先生の頭の中に入って結末を知りたくなってしまいますが、でも、私はそうできたとしてもしないでしょう。
実質決勝戦と言っていい絶対王者、山王戦で連載が終わったからこそ、何十年経っても全く色褪せない作品として、かつて少年だった私たちの心に存在しているのですから…。
あの衝撃の「第一部、完」からどれだけの年月が流れたかわからないくらい歳を取ってしまいましたが、スクリーンの中で汗を流す花道達はあの頃のままでした。
上映が続く限り、できるだけまた足を運びたいと思います。