今日は、活動歴45年、ショーロの名門「Época de Ouro」のコンサートへ。



もともとフルート音楽として生まれたし、フルート吹きとしては外せないですよね。
ショーロを知ってまだ10年経たないくらいだけど、本当に大好きなんです。

クラシック的なテクニックとか、さらう時間とか(笑)が必要なので、大変なのですが。

ジャズの人がやるとただボサノバをジャズっぽくやるのと同じ感じになっちゃったり。
逆にクラシックの人がやるとリズムがすごく野暮な感じになっちゃったり。
本当に難しいんですよね。これがまたすごくやりがいがあります。

このバンドを率いるJorginho do Pandeiroの生のグルーヴが本当にすごくて。
80歳とはとても思えない力強いグルーヴで、笑顔が本当に素敵でした。
先日、タモリ倶楽部に出演していてイジられまくってたけど(笑)。

僕が以前共演したMarcos Suzanoとは全然スタイルが違います。
SuzanoもJorginhoの影響を強く受けているんですよね。

力強いと言っても、すごくダイナミクスのレンジが幅広くてビックリ。
一曲、全員生音でやったんですが、そのバランスの良さにまたビックリ。
小さい音にも芯があるし、生音でさらにpp(ピアニシモ)まで落としてたし。

そしてそのグルーヴなんですけど、ウネっているというかSwingしているというか。

例えば、スキーのスラロームで、旗と旗の間隔をつかむのはもちろんですけど、
そこをスピード感をもって滑降していくっていうイメージですかね。

旗と旗の最短距離をデジタル的にジグザグ直角に滑降できるわけではないので、
まるで呼吸をしているかのようにウネるわけです。これがSwing感。
(この話は中村善郎さんもおっしゃってました)

上手く言えないけど、Jorginhoのウネり、Swing感、呼吸を感じて本当に感動したわけです。

そしてフルートのAntonio Rochaが上手すぎてビビりました。
太く豊かな音。正確なタンギング。それでいてオーバーにならないバランス。

練習意欲、わきまくりです。今日の体験は本当に僕の中で大きかった。
あと、今日はたくさんの知り合いミュージシャン達に会えて嬉しかったです。

↓エポカ・ヂ・オウロの練習風景。