今日、鮒谷師匠のメルマガで今村岳司さんのブログを
紹介して頂いた。
「それでもなにかできること」
「それでも自分にできることはほんとうにないのか」

今村岳司さんは16年前に阪神淡路大震災を経験されている。
本人にとってはテレビが写しだす映像は過去の「経験」
を思い出すので、見るに忍びないに違いない。
今村さん以外の阪神淡路大震災を経験された方は
誰も同じ思いにちがいないだろうと思います。


実際、自分は「東北地方太平洋沖地震」に際し、
何もできなかった。

でも、今回、自分の事だけで言うと、twitterに登録して
いて良かったと思います。
twitterを通じて、リアルな情報がこれほど簡単に収集できる
事に改めてITの進化を思い知らされました。
実際、被災した方に役に立っているのかはわかりません。
今村さんがいう被災されてない人のためなのかも知れません。
でも、実際さまざまな被災情報を集めて発信する、発信された
情報を再度収集してまた発信する。この情報を活用された方は
必ずいるはずです。

しかし、自分は何もできなかった。
いい訳ですが、自分の発信する情報に自信がなかったからです。
情報を求めている人は、家のソファーでtwitterしているのではないのです。
誤った情報を「すがる思い」で収集した被災した方のことを思うと
出来なかったのです。
自分で何も出来ないときは「何もしないほうがよい」という黄金律を
信じました。

今村さんがいう
「被災していない人間に被災者の気持ちがわかるわけがないのです」
分かるわけがない相手に分かったようなことを言われたりすることが、
相手に「被災者の気持ちなんて結局誰にもわからない」
を痛感させてしまうのです。

結局、自分にできることなど何もないことを受け入れることが必要
で、被災者の方を思い、言葉ではなく、

「自分が被災者の方にできることはないだろうか」

と考え続けることが大事な事であると分かりました。

節電など政府の呼びかけに応じて、不便を受け入れること
プロが呼びかけるボランティアや募金に参加すること
自分たちにできることはこれくらいであると理解し、
現場に何が必要かを理解しているのは現場のプロの要請に
応えることができるのであればしていきたいと思います。

今村さんのプログを拝見して、心に残ったことはたくさん
あります。

被災したことがある方だから分かること。
被災したことがない人の有り難い行為が被災した人にとっては
いかに迷惑なことであるかも痛感させられました。
無責任でいるほうがまだ「まし」なことも。

でも、自分もいつか被災者になるかもわからない。このことだけ
は、「はっきり」しています。

「被災地の復興と、自衛隊の活躍、被災地をわたり歩いてるプロの方の無事を
心から祈ることだけが自分にできることである。
人間にしか出来ないこと、それは「祈ること」である。
そして、自分のおかれている立場を理解し、状況を素直に受け入れること。